四面体OABCの辺OA, BC, OC, AB上に点P, Q, R, SがそれぞれOP:PA = 1:1, BQ:QC = 2:1, OR:RC = 1:2, AS:SB = 1:4となるようにとられている。 (1) $\overrightarrow{OA} = \vec{a}$, $\overrightarrow{OB} = \vec{b}$, $\overrightarrow{OC} = \vec{c}$とするとき、直線PQの方程式を媒介変数tと$\vec{a}$, $\vec{b}$, $\vec{c}$を用いて表す。 (2) 直線PQと直線RSが交わることを示す。

幾何学ベクトル空間図形四面体直線の方程式内分
2025/7/28

1. 問題の内容

四面体OABCの辺OA, BC, OC, AB上に点P, Q, R, SがそれぞれOP:PA = 1:1, BQ:QC = 2:1, OR:RC = 1:2, AS:SB = 1:4となるようにとられている。
(1) OA=a\overrightarrow{OA} = \vec{a}, OB=b\overrightarrow{OB} = \vec{b}, OC=c\overrightarrow{OC} = \vec{c}とするとき、直線PQの方程式を媒介変数tとa\vec{a}, b\vec{b}, c\vec{c}を用いて表す。
(2) 直線PQと直線RSが交わることを示す。

2. 解き方の手順

(1)
点Pは線分OAを1:1に内分するので、
OP=12OA=12a\overrightarrow{OP} = \frac{1}{2}\overrightarrow{OA} = \frac{1}{2}\vec{a}
点Qは線分BCを2:1に内分するので、
OQ=1OB+2OC2+1=b+2c3\overrightarrow{OQ} = \frac{1\overrightarrow{OB} + 2\overrightarrow{OC}}{2+1} = \frac{\vec{b} + 2\vec{c}}{3}
直線PQ上の点をXとすると、実数tを用いて
OX=(1t)OP+tOQ=(1t)12a+tb+2c3=1t2a+t3b+2t3c\overrightarrow{OX} = (1-t)\overrightarrow{OP} + t\overrightarrow{OQ} = (1-t)\frac{1}{2}\vec{a} + t\frac{\vec{b} + 2\vec{c}}{3} = \frac{1-t}{2}\vec{a} + \frac{t}{3}\vec{b} + \frac{2t}{3}\vec{c}
(2)
点Rは線分OCを1:2に内分するので、
OR=13OC=13c\overrightarrow{OR} = \frac{1}{3}\overrightarrow{OC} = \frac{1}{3}\vec{c}
点Sは線分ABを1:4に内分するので、
OS=4OA+1OB1+4=4a+b5\overrightarrow{OS} = \frac{4\overrightarrow{OA} + 1\overrightarrow{OB}}{1+4} = \frac{4\vec{a} + \vec{b}}{5}
直線RS上の点をYとすると、実数sを用いて
OY=(1s)OR+sOS=(1s)13c+s4a+b5=4s5a+s5b+1s3c\overrightarrow{OY} = (1-s)\overrightarrow{OR} + s\overrightarrow{OS} = (1-s)\frac{1}{3}\vec{c} + s\frac{4\vec{a} + \vec{b}}{5} = \frac{4s}{5}\vec{a} + \frac{s}{5}\vec{b} + \frac{1-s}{3}\vec{c}
直線PQと直線RSが交わるためには、OX=OY\overrightarrow{OX} = \overrightarrow{OY}となるような実数s, tが存在する必要がある。
したがって、
1t2=4s5\frac{1-t}{2} = \frac{4s}{5}
t3=s5\frac{t}{3} = \frac{s}{5}
2t3=1s3\frac{2t}{3} = \frac{1-s}{3}
この連立方程式を解く。
2番目の式よりs=5t3s = \frac{5t}{3}
これを1番目の式に代入すると1t2=455t3=4t3\frac{1-t}{2} = \frac{4}{5} \cdot \frac{5t}{3} = \frac{4t}{3}
3(1t)=8t3(1-t) = 8t
33t=8t3 - 3t = 8t
11t=311t = 3
t=311t = \frac{3}{11}
このとき、s=53t=53311=511s = \frac{5}{3}t = \frac{5}{3} \cdot \frac{3}{11} = \frac{5}{11}
3番目の式に代入すると
2t3=23311=211\frac{2t}{3} = \frac{2}{3} \cdot \frac{3}{11} = \frac{2}{11}
1s3=15113=6113=211\frac{1-s}{3} = \frac{1 - \frac{5}{11}}{3} = \frac{\frac{6}{11}}{3} = \frac{2}{11}
したがって、3つの式は全て満たされる。
実数t, sが存在するので、直線PQと直線RSは交わる。

3. 最終的な答え

(1) 直線PQの方程式は、 OX=1t2a+t3b+2t3c\overrightarrow{OX} = \frac{1-t}{2}\vec{a} + \frac{t}{3}\vec{b} + \frac{2t}{3}\vec{c}
(2) 直線PQと直線RSは交わる。

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