$a$ は $0 < a < 1$ を満たす定数とする。原点Oからの距離が $a$ である点Pを中心とする半径1の円が、x軸と交わる点をAとC、y軸と交わる点をBとDとする。ただし、点Aのx座標と点Bのy座標は正とする。$\angle POA = \theta$ とするとき、以下の問いに答える。 (1) 四角形ABCDの面積Sを $a$ と $\theta$ で表せ。 (2) $0^\circ < \theta < 90^\circ$ の範囲で $\theta$ が動くとき、Sの最大値と、Sが最大となるときの $\theta$ の値を求めよ。

幾何学座標面積三角関数最大値長方形
2025/7/28

1. 問題の内容

aa0<a<10 < a < 1 を満たす定数とする。原点Oからの距離が aa である点Pを中心とする半径1の円が、x軸と交わる点をAとC、y軸と交わる点をBとDとする。ただし、点Aのx座標と点Bのy座標は正とする。POA=θ\angle POA = \theta とするとき、以下の問いに答える。
(1) 四角形ABCDの面積Sを aaθ\theta で表せ。
(2) 0<θ<900^\circ < \theta < 90^\circ の範囲で θ\theta が動くとき、Sの最大値と、Sが最大となるときの θ\theta の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
点Pの座標は (acosθ,asinθ)(a\cos\theta, a\sin\theta) である。
点Aのx座標は acosθ+1a\cos\theta + 1 であり、点Cのx座標は acosθ1a\cos\theta - 1 である。
点Bのy座標は asinθ+1a\sin\theta + 1 であり、点Dのy座標は asinθ1a\sin\theta - 1 である。
四角形ABCDは長方形であり、その面積Sは、
S=(xAxC)(yByD)=(acosθ+1(acosθ1))(asinθ+1(asinθ1))S = (x_A - x_C)(y_B - y_D) = (a\cos\theta + 1 - (a\cos\theta - 1))(a\sin\theta + 1 - (a\sin\theta - 1))
S=(2)(2)=4S = (2)(2) = 4
しかし、問題文の仮定「点Aのx座標、点Bのy座標はともに正とする」より、acosθ>1a\cos\theta > -1 かつ asinθ>1a\sin\theta > -1 である必要がある。
四角形ABCDの面積は、AC×BDAC \times BD で求められる。
AC=(acosθ+1)(acosθ1)=2AC = (a\cos\theta+1) - (a\cos\theta-1) = 2
BD=(asinθ+1)(asinθ1)=2BD = (a\sin\theta+1) - (a\sin\theta-1) = 2
したがって、面積 S=ACBD=22=4S = AC \cdot BD = 2 \cdot 2 = 4 である。これは誤り。
点Aの座標は(acosθ+1,asinθ)(a\cos\theta + 1, a\sin\theta)
点Bの座標は(acosθ,asinθ+1)(a\cos\theta, a\sin\theta + 1)
点Cの座標は(acosθ1,asinθ)(a\cos\theta - 1, a\sin\theta)
点Dの座標は(acosθ,asinθ1)(a\cos\theta, a\sin\theta - 1)
よって、AC=(acosθ+1)(acosθ1)=2AC = (a\cos\theta + 1) - (a\cos\theta - 1) = 2
BD=(asinθ+1)(asinθ1)=2BD = (a\sin\theta + 1) - (a\sin\theta - 1) = 2
S=AC×BD=2×2=4S = AC \times BD = 2 \times 2 = 4 は間違い。
長方形ABCDの中心は点Pであるから、AC=2AC = 2, BD=2BD=2は誤り。ACACBDBDはそれぞれ、点AとCのx座標の差、点BとDのy座標の差である。よって、AC=21(asinθ)2AC = 2\sqrt{1 - (a \sin \theta)^2} かつ BD=21(acosθ)2BD = 2\sqrt{1 - (a \cos \theta)^2}
AC=2,BD=2AC = 2, BD = 2 ではない。
正しくは、長方形ABCDの縦の長さは 21a2sin2θ2\sqrt{1-a^2\sin^2\theta}、横の長さは 21a2cos2θ2\sqrt{1-a^2\cos^2\theta} なので、
S=4(1a2sin2θ)(1a2cos2θ)=41a2(sin2θ+cos2θ)+a4sin2θcos2θ=41a2+a4sin2θcos2θ=41a2+a44sin22θS = 4\sqrt{(1-a^2\sin^2\theta)(1-a^2\cos^2\theta)} = 4\sqrt{1-a^2(\sin^2\theta+\cos^2\theta)+a^4\sin^2\theta\cos^2\theta} = 4\sqrt{1-a^2+a^4\sin^2\theta\cos^2\theta} = 4\sqrt{1-a^2+\frac{a^4}{4}\sin^2 2\theta}
(2)
SS が最大になるのは sin22θ=1\sin^2 2\theta = 1 のときなので、 2θ=902\theta = 90^\circ, つまり θ=45\theta = 45^\circ のときである。
このとき、Smax=41a2+a44S_{max} = 4\sqrt{1-a^2+\frac{a^4}{4}}

3. 最終的な答え

(1) S=41a2+a44sin22θS = 4\sqrt{1-a^2+\frac{a^4}{4}\sin^2 2\theta}
(2) Sの最大値は 41a2+a444\sqrt{1-a^2+\frac{a^4}{4}}、そのときの θ\theta の値は 4545^\circ

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