変量 $x$ のデータについて、平均値 $\bar{x} = 21$、分散 $s_x^2 = 12$ である。以下の $y$ の式によって得られる新しい変量 $y$ のデータについて、平均値 $\bar{y}$、分散 $s_y^2$、標準偏差 $s_y$ を求める。ただし、$\sqrt{3} = 1.73$ とし、標準偏差は小数第2位を四捨五入して小数第1位まで求める。 (1) $y = x - 5$ (2) $y = 3x$ (3) $y = -2x + 3$ (4) $y = \frac{x - 21}{2\sqrt{3}}$

確率論・統計学統計データの分析平均分散標準偏差
2025/7/28

1. 問題の内容

変量 xx のデータについて、平均値 xˉ=21\bar{x} = 21、分散 sx2=12s_x^2 = 12 である。以下の yy の式によって得られる新しい変量 yy のデータについて、平均値 yˉ\bar{y}、分散 sy2s_y^2、標準偏差 sys_y を求める。ただし、3=1.73\sqrt{3} = 1.73 とし、標準偏差は小数第2位を四捨五入して小数第1位まで求める。
(1) y=x5y = x - 5
(2) y=3xy = 3x
(3) y=2x+3y = -2x + 3
(4) y=x2123y = \frac{x - 21}{2\sqrt{3}}

2. 解き方の手順

(1) y=x5y = x - 5 の場合
- 平均値: yˉ=xˉ5=215=16\bar{y} = \bar{x} - 5 = 21 - 5 = 16
- 分散: sy2=sx2=12s_y^2 = s_x^2 = 12
- 標準偏差: sy=sy2=12=23=2×1.73=3.463.5s_y = \sqrt{s_y^2} = \sqrt{12} = 2\sqrt{3} = 2 \times 1.73 = 3.46 \approx 3.5
(2) y=3xy = 3x の場合
- 平均値: yˉ=3xˉ=3×21=63\bar{y} = 3\bar{x} = 3 \times 21 = 63
- 分散: sy2=32sx2=9×12=108s_y^2 = 3^2 s_x^2 = 9 \times 12 = 108
- 標準偏差: sy=sy2=108=63=6×1.73=10.3810.4s_y = \sqrt{s_y^2} = \sqrt{108} = 6\sqrt{3} = 6 \times 1.73 = 10.38 \approx 10.4
(3) y=2x+3y = -2x + 3 の場合
- 平均値: yˉ=2xˉ+3=2×21+3=42+3=39\bar{y} = -2\bar{x} + 3 = -2 \times 21 + 3 = -42 + 3 = -39
- 分散: sy2=(2)2sx2=4×12=48s_y^2 = (-2)^2 s_x^2 = 4 \times 12 = 48
- 標準偏差: sy=sy2=48=43=4×1.73=6.926.9s_y = \sqrt{s_y^2} = \sqrt{48} = 4\sqrt{3} = 4 \times 1.73 = 6.92 \approx 6.9
(4) y=x2123y = \frac{x - 21}{2\sqrt{3}} の場合
- 平均値: yˉ=xˉ2123=212123=023=0\bar{y} = \frac{\bar{x} - 21}{2\sqrt{3}} = \frac{21 - 21}{2\sqrt{3}} = \frac{0}{2\sqrt{3}} = 0
- 分散: sy2=(123)2sx2=14×3×12=1212=1s_y^2 = \left(\frac{1}{2\sqrt{3}}\right)^2 s_x^2 = \frac{1}{4 \times 3} \times 12 = \frac{12}{12} = 1
- 標準偏差: sy=sy2=1=1s_y = \sqrt{s_y^2} = \sqrt{1} = 1

3. 最終的な答え

(1) yˉ=16\bar{y} = 16, sy2=12s_y^2 = 12, sy=3.5s_y = 3.5
(2) yˉ=63\bar{y} = 63, sy2=108s_y^2 = 108, sy=10.4s_y = 10.4
(3) yˉ=39\bar{y} = -39, sy2=48s_y^2 = 48, sy=6.9s_y = 6.9
(4) yˉ=0\bar{y} = 0, sy2=1s_y^2 = 1, sy=1.0s_y = 1.0

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