## 問題1:1つのサイコロを6回投げる問題
1つのサイコロを6回投げるとき、1から6までのすべての目が出る確率を求める問題です。ただし、出る順番は問わず、それぞれの目が出る確率は等しいとします。
## 解き方の手順(問題1)
1. **全事象の数:** 1つのサイコロを6回投げるので、全事象の数は $6^6$ です。
2. **すべての目が出る場合の数:** 1から6のすべての目が出る場合を考えます。これは、6回の試行で6種類の目を並べる順列の問題と考えることができます。まず、6種類の目を並べる並べ方は $6!$ 通りあります。
ただし、例えば「1, 2, 3, 4, 5, 6」と出た場合も、「2, 1, 3, 4, 5, 6」と出た場合も、同じ1から6の目が出ているという点では同じなので、ダブりが発生しています。
6種類の目を並べる順列は 通りですが、それぞれの目の出方に重複があるので、これを調整する必要があります。
3. **包除原理の利用:** 1から6の目がすべて出る場合の数を直接数えるのは難しいので、包除原理を利用します。
* 全体から、少なくとも1つの目が出ない場合を引きます。
* 次に、少なくとも2つの目が出ない場合を足します。
* 次に、少なくとも3つの目が出ない場合を引きます。
* これを繰り返します。
4. **計算:**
* 少なくとも1つの目が出ない場合:
* 少なくとも2つの目が出ない場合:
* 少なくとも3つの目が出ない場合:
* 少なくとも4つの目が出ない場合:
* 少なくとも5つの目が出ない場合:
したがって、1から6のすべての目が出る場合の数は、
6回の試行で1から6のすべてが出る場合の数です。
5. **確率の計算:** 求める確率は、$\frac{6!S(6,6)}{6^6}$ = $\frac{6! * 1}{6^6} = \frac{720}{46656}= \frac{5}{324}$
## 最終的な答え(問題1)
## 問題2:くじ引きの問題
10本のくじの中に3本当たりくじが入っています。Aさんが先にくじを引き、Bさんが2番目にくじを引くとき、AさんとBさんのどちらが当たりくじを引く確率が大きいか答える問題です。引いたくじは元に戻しません。
## 解き方の手順(問題2)
* **Aさんが当たる確率:** Aさんが当たる確率は、です。
* **Bさんが当たる確率:** Bさんが当たる確率を計算します。Bさんが当たるのは、以下の2つの場合です。
* Aさんが外れ、Bさんが当たる。
* Aさんが当たり、Bさんも当たる。
それぞれの確率を計算します。
* Aさんが外れ、Bさんが当たる確率:
* Aさんが当たり、Bさんも当たる確率:
Bさんが当たる確率は、これらの和で計算できます。
* **比較:** Aさんが当たる確率とBさんが当たる確率は、どちらもです。
## 最終的な答え(問題2)
AさんとBさんが当たりくじを引く確率は同じ。
## 問題3:確率変数の期待値の問題
確率変数Xとその確率分布P(X)が与えられたとき、Xの期待値E(X)を分数の形で求める問題です。
## 解き方の手順(問題3)
1. **期待値の定義:** 期待値は、各確率変数の値とその確率の積の和で計算されます。
2. **計算:**
## 最終的な答え(問題3)