$f(x) = x^2 + ax + b$ とする。整式 $P(x)$ を $f(x)$ で割った余りが $cx + d$ であり、$xP(x)$ を $f(x)$ で割った余りが $qx + r$ であるとき、$q$ と $r$ を $a, b, c, d$ を用いて表す。

代数学多項式の割り算剰余の定理代数
2025/7/28

1. 問題の内容

f(x)=x2+ax+bf(x) = x^2 + ax + b とする。整式 P(x)P(x)f(x)f(x) で割った余りが cx+dcx + d であり、xP(x)xP(x)f(x)f(x) で割った余りが qx+rqx + r であるとき、qqrra,b,c,da, b, c, d を用いて表す。

2. 解き方の手順

P(x)P(x)f(x)f(x) で割った商を Q(x)Q(x) とすると、
P(x)=f(x)Q(x)+cx+dP(x) = f(x)Q(x) + cx + d
P(x)=(x2+ax+b)Q(x)+cx+dP(x) = (x^2 + ax + b)Q(x) + cx + d
両辺に xx を掛けると、
xP(x)=x(x2+ax+b)Q(x)+x(cx+d)xP(x) = x(x^2 + ax + b)Q(x) + x(cx + d)
xP(x)=x(x2+ax+b)Q(x)+cx2+dxxP(x) = x(x^2 + ax + b)Q(x) + cx^2 + dx
ここで、cx2+dxcx^2 + dxf(x)=x2+ax+bf(x) = x^2 + ax + b で割ることを考える。
cx2+dx=c(x2+ax+b)caxcb+dxcx^2 + dx = c(x^2 + ax + b) - cax - cb + dx
cx2+dx=c(x2+ax+b)+(dca)xcbcx^2 + dx = c(x^2 + ax + b) + (d - ca)x - cb
したがって、xP(x)=x(x2+ax+b)Q(x)+c(x2+ax+b)+(dca)xcbxP(x) = x(x^2 + ax + b)Q(x) + c(x^2 + ax + b) + (d - ca)x - cb
xP(x)=(xQ(x)+c)(x2+ax+b)+(dca)xcbxP(x) = (xQ(x) + c)(x^2 + ax + b) + (d - ca)x - cb
よって、xP(x)xP(x)f(x)f(x) で割った余りは (dca)xcb(d - ca)x - cb である。
問題文より、xP(x)xP(x)f(x)f(x) で割った余りは qx+rqx + r なので、
qx+r=(dca)xcbqx + r = (d - ca)x - cb
係数を比較して、
q=dcaq = d - ca
r=cbr = -cb

3. 最終的な答え

q=dcaq = d - ca
r=cbr = -cb

「代数学」の関連問題

2次関数 $y = x^2 - 2ax + b$ (定義域 $0 \le x \le 6$) の最大値が10、最小値が-6となるように、定数 $a, b$ の値を定める。

二次関数最大値最小値場合分け
2025/7/28

2次関数 $y = x^2 - 2ax + b$ ($0 \le x \le 6$) の最大値が10、最小値が-6であるとき、定数 $a$、$b$ の値を求めよ。

二次関数最大値最小値平方完成定義域
2025/7/28

複素数 $Z = 4 - 2i$ を原点を中心に $-\frac{\pi}{4}$ ラジアン回転させた点を表す複素数を求める。ここで、$i$ は虚数単位を表す。

複素数複素平面回転虚数単位
2025/7/28

与えられた複素数の和を計算する問題です。具体的には、$\frac{5-j}{1-3j} + \frac{9+5j}{3+j}$ を計算します。

複素数複素数の計算複素数の加算分母の実数化
2025/7/28

実数 $a$ を定数とし、$x$ の関数 $f(x) = ax^2 + 4ax + a^2 - 1$ を考える。区間 $-4 \leq x \leq 1$ における関数 $f(x)$ の最大値が $5...

二次関数最大値平方完成放物線
2025/7/28

実数 $a$ を定数とし、$x$ の関数 $f(x) = ax^2 + 4ax + a^2 - 1$ を考える。区間 $-4 \le x \le 1$ における関数 $f(x)$ の最大値が5であると...

二次関数最大値平方完成場合分け
2025/7/28

2次関数 $y = ax^2 + bx + 1$ が $x = -1$ のとき最大値3をとる。このとき、$a$ と $b$ の値を求める。

二次関数最大値最小値絶対値平方完成
2025/7/28

$1 \le x \le 27$ のとき、関数 $y = (\log_3 x)^2 - \log_3 x^2 - 3$ の最大値と最小値を求め、そのときの $x$ の値を求める。

対数最大値最小値二次関数不等式
2025/7/28

与えられた二次不等式を解く問題です。具体的には、以下の不等式を解きます。 (1) $x^2 + 5x - 6 > 0$ (2) $x^2 - 3x - 10 \ge 0$ (3) $x^2 - 8x ...

二次不等式因数分解不等式
2025/7/28

問題36は2次方程式の実数解の個数を求める問題で、問題7は2次不等式を解く問題です。 問題36は、 (1) $x^2 + 7x + 1 = 0$ (2) $4x^2 - 10x + 15 = 0$ 問...

二次方程式二次不等式判別式解の個数因数分解
2025/7/28