線分ABを直径とする円周上に、線分ABを挟んで反対の位置に点C,Dを、∠CAB = 30°, ∠DAB = 15°となるようにとると、AC=6となった。線分ABとCDの交点をEとしたとき、以下の値を求める。 (1) CDの長さ、CEの長さ (2) cos75°の値 (3) △CDBの面積

幾何学円周角三角比角度面積
2025/7/29

1. 問題の内容

線分ABを直径とする円周上に、線分ABを挟んで反対の位置に点C,Dを、∠CAB = 30°, ∠DAB = 15°となるようにとると、AC=6となった。線分ABとCDの交点をEとしたとき、以下の値を求める。
(1) CDの長さ、CEの長さ
(2) cos75°の値
(3) △CDBの面積

2. 解き方の手順

(1) CDの長さについて:
まず、∠ACB = 90°(円周角の定理)なので、△ABCにおいて、∠ABC = 180° - 90° - 30° = 60°。
同様に、∠ADB = 90°なので、△ABDにおいて、∠ABD = 180° - 90° - 15° = 75°。
次に、∠CAD = ∠CAB - ∠DAB = 30° - 15° = 15°。
∠CDB = ∠CAB = 30° (円周角の定理)
∠BCD = ∠BAD = 15° (円周角の定理)
よって、△ACDにおいて、∠ACD = 15°。
したがって、CDの長さは、CD=2ACsin(CAD2)CD = 2 \cdot AC \cdot \sin(\frac{\angle CAD}{2})
AD=AC=6AD = AC = 6 なので、
ACD=ADC=(18015)/2=82.5\angle ACD=\angle ADC = (180-15)/2=82.5 これは矛盾.
CBD=CAD=15\angle CBD= \angle CAD=15, BCD=15\angle BCD=15 なので,CD=BDCD=BD.
AC=6,AB=AC/cos30=6/(3/2)=43AC=6, AB=AC/\cos30 = 6/(\sqrt{3}/2)= 4\sqrt{3}
AD=ABcos15=43cos15AD=AB\cos15=4\sqrt{3}\cos15
cos(15)=6+24cos(15) = \frac{\sqrt{6}+\sqrt{2}}{4}
AD=43(6+24)=18+6=32+6AD=4\sqrt{3}(\frac{\sqrt{6}+\sqrt{2}}{4}) = \sqrt{18}+\sqrt{6} = 3\sqrt{2}+\sqrt{6}
CD=62CD = 6\sqrt{2}
CEの長さについて:
AEC=DEB\angle AEC = \angle DEB (対頂角)。
ECA=ACD=15\angle ECA = \angle ACD = 15^{\circ}
EAD=15\angle EAD= 15^{\circ}
よって、△ACEは二等辺三角形であり、AE=CEAE = CE
AE=ABBEAE = AB - BE
ABE=75\angle ABE = 75^{\circ}, BDE=30\angle BDE = 30^{\circ}
AED=1803075=75\angle AED = 180 - 30 - 75 = 75
よって, AE=ADAE=AD
CE=AD=6(1+3)CE = AD = \sqrt{6}(1+\sqrt{3}) \quad
(2) cos75°の値について:
cos75° = cos(45° + 30°) = cos45°cos30° - sin45°sin30° = 22322212=624\frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} - \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{1}{2} = \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4}
(3) △CDBの面積について:
△CDBの面積 = 12CDBDsin(CDB)=12(62)2sin(30°)=127212=18\frac{1}{2} \cdot CD \cdot BD \cdot \sin(\angle CDB) = \frac{1}{2} \cdot (6\sqrt{2})^2 \cdot \sin(30°) = \frac{1}{2} \cdot 72 \cdot \frac{1}{2} = 18

3. 最終的な答え

(1) CD = 262\sqrt{6}, CE = 36+183\sqrt{6}+\sqrt{18}
(2) cos 75° = 624\frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4}
(3) △CDBの面積は 18
(1) CD = 626\sqrt{2}、CE = 18+6\sqrt{18}+\sqrt{6}
(2) △ACEに注目すると、cos 75°= 624\frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4}である。
(3) △CDBの面積は18である。
(1) CD = 626\sqrt{2}, CE = (3+1)2\sqrt{2}
(2) cos 75°= 624\frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4}
(3) △CDBの面積は 18
(1) CD = 626\sqrt{2} , CE = (3+3)2\sqrt{3})\sqrt{2}
(2) △ACEに注目すると、cos 75°= 624\frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4}である。
(3) △CDBの面積は 18である。

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