長方形ABCDがあり、点MはADの中点である。点PはAを出発し、辺上をB, Cを通ってDまで秒速1cmで動く。点Pが動き始めてからx秒後における線分PMと長方形ABCDの辺で囲まれた図形のうち、点Aを含む部分の面積を$y cm^2$とする。ただし、点PがAにあるときは$y=0$、点PがDと重なるときは$y=40$とする。 (1) 3秒後の$y$の値を求めよ。 (2) 点Pが辺BC上を動くとき、$y$をxの式で表せ。 (3) xとyの関係を表すグラフとして最も適するものをア~エから1つ選べ。

幾何学図形面積長方形グラフ関数
2025/7/29

1. 問題の内容

長方形ABCDがあり、点MはADの中点である。点PはAを出発し、辺上をB, Cを通ってDまで秒速1cmで動く。点Pが動き始めてからx秒後における線分PMと長方形ABCDの辺で囲まれた図形のうち、点Aを含む部分の面積をycm2y cm^2とする。ただし、点PがAにあるときはy=0y=0、点PがDと重なるときはy=40y=40とする。
(1) 3秒後のyyの値を求めよ。
(2) 点Pが辺BC上を動くとき、yyをxの式で表せ。
(3) xとyの関係を表すグラフとして最も適するものをア~エから1つ選べ。

2. 解き方の手順

(1) 3秒後のyの値を求める。
点Pは秒速1cmで動くので、3秒後にはAから3cmの位置にいる。このとき、点PはAB上にあり、AP = 3cmとなる。
線分PMと長方形ABCDの辺で囲まれた図形のうち、点Aを含む部分は三角形APMである。
AM = AD/2 = 5cm/2 = 2.5cm
したがって、三角形APMの面積は、
y=12×AP×AM=12×3×2.5=3.75y = \frac{1}{2} \times AP \times AM = \frac{1}{2} \times 3 \times 2.5 = 3.75
(2) 点Pが辺BC上を動くとき、yyをxの式で表す。
点PがBC上を動くのは、AB = 5cm進んだ後なので、5秒後からである。
BCの長さは8cmなので、点PがBC上を動くのは、5秒後から13秒後までである。
点PがBC上にあるとき、AP = x cm
AP = AB + BP = 5 + BP
BP = x - 5
点MからBCに垂線を下ろし、その交点をHとすると、MH = AB = 5
また、長方形の面積から三角形CPMの面積を引いたものがyとなる。
CPMは直角三角形で、CP = BC - BP = 8 - (x - 5) = 13 - x, MH = 5
長方形ABCDの面積は、AD * AB = 5 * 8 = 40
三角形CPMの面積は、
12×CP×MH=12×(13x)×5=52(13x)\frac{1}{2} \times CP \times MH = \frac{1}{2} \times (13 - x) \times 5 = \frac{5}{2} (13 - x)
したがって、y = 長方形の面積 - 三角形CPMの面積 = 5x2525x - \frac{25}{2}
y=5x252y = 5x - \frac{25}{2}
(3) xとyの関係を表すグラフとして最も適するものをア~エから1つ選ぶ。
AからBまで動く間(0<=x<=5)、yはy=54xy = \frac{5}{4} x で増加する。
BからCまで動く間(5<x<=13)、yはy=5x252y = 5x - \frac{25}{2}で増加する。
CからDまで動く間(13<x<=18)、y=40となる。
グラフはイとなる。

3. 最終的な答え

(1) 3.75
(2) y=5x252y = 5x - \frac{25}{2}
(3) イ

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