$x$ が十分大きいとき、$\sqrt{x}$も大きくなるので、$\log(1+\sqrt{x}) \approx \log(\sqrt{x}) = \frac{1}{2} \log(x)$ と近似できます。 したがって、被積分関数は以下のように近似できます。 $\frac{\log(1+\sqrt{x})}{1+x^2} \approx \frac{\frac{1}{2}\log(x)}{1+x^2} \approx \frac{\frac{1}{2}\log(x)}{x^2} = \frac{\log(x)}{2x^2}$
2025/7/29
## 問題の内容
次の広義積分が収束することを示します。
(1)
## 解き方の手順
広義積分の収束を示すためには、被積分関数がある程度以上の速さで0に近づく必要があります。積分区間はなので、での振る舞いを調べます。
1. **$x$ が大きい時 ($\infty$ 近傍) の被積分関数の評価:**
が十分大きいとき、も大きくなるので、 と近似できます。
したがって、被積分関数は以下のように近似できます。
2. **比較積分:**
が収束することを示せば良いです。
より一般に、 の時 が収束することを示します。
これは、部分積分を使うことによって確認できます。
ここで、なので、です。
したがって、
.
のときも同様に収束します。
つまり、積分 は収束します。
3. **$x=0$ 近傍の評価:**
のとき、なので、特異点はありません。
よって、 は収束します。
4. **結論:**
と がそれぞれ収束するので、
も収束します。
## 最終的な答え
は収束する。