$\lim_{x \to \infty} (1 - \frac{2}{x})^x$ を求める。

解析学極限関数の極限自然対数指数関数
2025/7/29

1. 問題の内容

limx(12x)x\lim_{x \to \infty} (1 - \frac{2}{x})^x を求める。

2. 解き方の手順

まず、自然対数 ee の定義式 limn(1+1n)n=e\lim_{n \to \infty} (1 + \frac{1}{n})^n = e を利用できるように、与えられた式を変形します。
limx(12x)x\lim_{x \to \infty} (1 - \frac{2}{x})^x において、2x=1n-\frac{2}{x} = \frac{1}{n} とおくと、x=2nx = -2n となります。
xx \to \infty のとき、nn \to -\infty です。
したがって、与えられた式は、
limn(1+1n)2n\lim_{n \to -\infty} (1 + \frac{1}{n})^{-2n}
と書き換えられます。
指数の 2n-2n を外に出すと、
limn{(1+1n)n}2\lim_{n \to -\infty} \{(1 + \frac{1}{n})^n\}^{-2}
ここで、limn(1+1n)n=e\lim_{n \to -\infty} (1 + \frac{1}{n})^n = e であることを利用します。
よって、
limn{(1+1n)n}2=e2\lim_{n \to -\infty} \{(1 + \frac{1}{n})^n\}^{-2} = e^{-2}

3. 最終的な答え

e2e^{-2}

「解析学」の関連問題

与えられた4つの関数について、$x$ が正の無限大 ($x \to \infty$) および負の無限大 ($x \to -\infty$) に近づくときの極限値を求める問題です。 関数は以下の通りです...

極限関数の極限無限大絶対値分数関数多項式関数
2025/7/30

(1) 関数 $F(x) = \int_1^x (x-t) \log t \, dt$ を $x$ について微分する。 (2) 等式 $f(x) = \frac{1}{x} + \int_1^3 tf...

微分積分定積分微分係数陰関数
2025/7/30

与えられた3つの極限を求める問題です。 (1) $\lim_{x \to -0} \frac{x}{|x|}$ (2) $\lim_{x \to 1+0} \frac{1}{x^2 - 1}$ (3)...

極限関数の極限片側極限
2025/7/30

点 $(-1, -3)$ から曲線 $y = x^2$ に引いた接線の方程式を求める問題です。

微分接線二次関数方程式
2025/7/30

以下の定積分を計算します。 $\int \frac{8x - 6}{2x^2 - 12x + 27} dx$

定積分積分計算置換積分部分分数分解平方完成三角関数の積分
2025/7/30

次の不定積分を計算してください。 $\int \frac{yx^2 - 5}{3y - 4} dx$

積分不定積分変数分離積分計算
2025/7/30

与えられた積分 $\int \frac{2}{y(y-2)} dy$ を計算します。

積分部分分数分解対数関数
2025/7/30

O(0, 0), P(cos θ, sin θ), Q(-1, 0) が与えられている。P, Q を通る直線と y 軸との交点を R(0, t) とする。以下の問いに答える。 (1) ∠RQO を θ...

三角関数微分積分媒介変数表示
2025/7/30

広義積分 $\int_{0}^{1} \frac{1}{x^{\alpha}} dx$ が、$\alpha < 1$ のとき $\frac{1}{1-\alpha}$ に収束し、$\alpha \ge...

広義積分積分収束発散極限
2025/7/30

実数 $a$ に対して、定積分 $f(a) = \int_0^1 e^x |x-a| dx$ を考える。 (1) 定積分 $\int_0^1 e^x (x-a) dx$ を求めよ。 (2) $f(a)...

定積分絶対値最小値部分積分指数関数
2025/7/30