与えられたRC回路における電流 $I(t)$ に関する微分方程式 $R \frac{dI}{dt} + \frac{I}{C} = \frac{dV}{dt}$ について、以下の問題を解く。 (1) 上記の微分方程式の一般解を求める。 (2) 交流電圧 $V(t) = V_0 \sin(\omega t)$ のときの一般解を求める。また、十分時間が経過した後の様子を記述する。
2025/7/30
1. 問題の内容
与えられたRC回路における電流 に関する微分方程式
について、以下の問題を解く。
(1) 上記の微分方程式の一般解を求める。
(2) 交流電圧 のときの一般解を求める。また、十分時間が経過した後の様子を記述する。
2. 解き方の手順
(1) 微分方程式の一般解を求める。
与えられた微分方程式は1階線形微分方程式である。まず、同次方程式を解く。
両辺を積分すると
ここで は任意定数である。
次に、非同次方程式の特殊解を求める。が与えられていないので、一旦 の関数として表す。
定数変化法を用いる。 とおくと、
これを微分方程式に代入すると
したがって、一般解は
(2) の場合の一般解を求める。
ここで積分を計算する。
したがって
十分時間が経過した後 ()、指数関数項は0に近づくため、定常状態では
3. 最終的な答え
(1) 一般解:
(2) のとき:
一般解:
十分時間が経過した後: