与えられた不等式 $4x^2yz \geq (x^2+z^2+z)(2y^2z-x)$ が成り立つかどうかを判断し、成り立つならば証明し、成り立たないならば反例を挙げる問題です。

代数学不等式代数不等式反例不等式の証明
2025/7/30

1. 問題の内容

与えられた不等式 4x2yz(x2+z2+z)(2y2zx)4x^2yz \geq (x^2+z^2+z)(2y^2z-x) が成り立つかどうかを判断し、成り立つならば証明し、成り立たないならば反例を挙げる問題です。

2. 解き方の手順

不等式の評価を行うために、いくつかのケースを考えます。
まず、x,y,zx,y,z がすべて正の場合を考えます。
不等式の右辺を展開すると、
(x2+z2+z)(2y2zx)=2x2y2zx3+2y2z3xz2+2y2z2xz(x^2+z^2+z)(2y^2z-x) = 2x^2y^2z - x^3 + 2y^2z^3 - xz^2 + 2y^2z^2 - xz
となります。
この式と左辺の 4x2yz4x^2yz を比較するのは難しいです。
そこで、具体的な値を代入して不等式が成り立つかどうかを確認します。
例えば、x=1,y=1,z=1x=1, y=1, z=1 を代入すると、
左辺は 4(1)2(1)(1)=44(1)^2(1)(1) = 4
右辺は (12+12+1)(2(1)2(1)1)=(1+1+1)(21)=3(1)=3(1^2+1^2+1)(2(1)^2(1)-1) = (1+1+1)(2-1) = 3(1) = 3
となり、434 \geq 3 が成り立ちます。
x=1,y=1,z=0.1x=1, y=1, z=0.1 を代入すると、
左辺は 4(1)2(1)(0.1)=0.44(1)^2(1)(0.1) = 0.4
右辺は (12+(0.1)2+0.1)(2(1)2(0.1)1)=(1+0.01+0.1)(0.21)=(1.11)(0.8)=0.888(1^2+(0.1)^2+0.1)(2(1)^2(0.1)-1) = (1+0.01+0.1)(0.2-1) = (1.11)(-0.8) = -0.888
となり、0.40.8880.4 \geq -0.888 が成り立ちます。
x=1,y=1,z=2x=1, y=1, z=2 を代入すると、
左辺は 4(1)2(1)(2)=84(1)^2(1)(2) = 8
右辺は (12+22+2)(2(1)2(2)1)=(1+4+2)(41)=7(3)=21(1^2+2^2+2)(2(1)^2(2)-1) = (1+4+2)(4-1) = 7(3) = 21
となり、8218 \geq 21 が成り立ちません。

3. 最終的な答え

与えられた不等式は常に成り立つとは限りません。
反例として、x=1,y=1,z=2x=1, y=1, z=2 を代入すると、不等式は成り立ちません。
したがって、不等式 4x2yz(x2+z2+z)(2y2zx)4x^2yz \geq (x^2+z^2+z)(2y^2z-x) は成り立ちません。

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