単振動の一般解が $x = C_1 \sin(\omega t + C_2)$ と与えられている。初期条件に基づいて、定数 $C_1$ と $C_2$ を決定する。 (1) 時刻 $t=0$ で $x=a$, $v_x=0$ (2) 時刻 $t=0$ で $x=0$, $v_x=-b$ (3) 時刻 $t=0$ で $x=a$, $v_x=a\omega$

応用数学単振動微分初期条件三角関数
2025/7/30

1. 問題の内容

単振動の一般解が x=C1sin(ωt+C2)x = C_1 \sin(\omega t + C_2) と与えられている。初期条件に基づいて、定数 C1C_1C2C_2 を決定する。
(1) 時刻 t=0t=0x=ax=a, vx=0v_x=0
(2) 時刻 t=0t=0x=0x=0, vx=bv_x=-b
(3) 時刻 t=0t=0x=ax=a, vx=aωv_x=a\omega

2. 解き方の手順

まず、速度 vxv_x を求める。xx を時間 tt で微分すると、
vx=dxdt=C1ωcos(ωt+C2)v_x = \frac{dx}{dt} = C_1 \omega \cos(\omega t + C_2)
(1) t=0t=0x=ax=a, vx=0v_x=0 のとき
x(0)=C1sin(C2)=ax(0) = C_1 \sin(C_2) = a
vx(0)=C1ωcos(C2)=0v_x(0) = C_1 \omega \cos(C_2) = 0
C10C_1 \neq 0 より、cos(C2)=0\cos(C_2)=0。したがって、C2=π2C_2 = \frac{\pi}{2} または C2=3π2C_2 = \frac{3\pi}{2}
C2=π2C_2 = \frac{\pi}{2} のとき、C1sin(π2)=C1=aC_1 \sin(\frac{\pi}{2}) = C_1 = a
C2=3π2C_2 = \frac{3\pi}{2} のとき、C1sin(3π2)=C1=aC_1 \sin(\frac{3\pi}{2}) = -C_1 = a, つまり C1=aC_1 = -a
C1>0C_1 > 0 と仮定すると、C1=aC_1 = a かつ C2=π2C_2 = \frac{\pi}{2}
(2) t=0t=0x=0x=0, vx=bv_x=-b のとき
x(0)=C1sin(C2)=0x(0) = C_1 \sin(C_2) = 0
vx(0)=C1ωcos(C2)=bv_x(0) = C_1 \omega \cos(C_2) = -b
C10C_1 \neq 0 より、sin(C2)=0\sin(C_2) = 0。したがって、C2=0C_2 = 0 または C2=πC_2 = \pi
C2=0C_2 = 0 のとき、C1ωcos(0)=C1ω=bC_1 \omega \cos(0) = C_1 \omega = -b, つまり C1=bωC_1 = -\frac{b}{\omega}
C2=πC_2 = \pi のとき、C1ωcos(π)=C1ω=bC_1 \omega \cos(\pi) = -C_1 \omega = -b, つまり C1=bωC_1 = \frac{b}{\omega}
(3) t=0t=0x=ax=a, vx=aωv_x=a\omega のとき
x(0)=C1sin(C2)=ax(0) = C_1 \sin(C_2) = a
vx(0)=C1ωcos(C2)=aωv_x(0) = C_1 \omega \cos(C_2) = a\omega
vx(0)x(0)=C1ωcos(C2)C1sin(C2)=ωcot(C2)=aωa=ω\frac{v_x(0)}{x(0)} = \frac{C_1 \omega \cos(C_2)}{C_1 \sin(C_2)} = \omega \cot(C_2) = \frac{a\omega}{a} = \omega
cot(C2)=1\cot(C_2) = 1 より、C2=π4C_2 = \frac{\pi}{4} または C2=5π4C_2 = \frac{5\pi}{4}
C2=π4C_2 = \frac{\pi}{4} のとき、C1sin(π4)=C12=aC_1 \sin(\frac{\pi}{4}) = \frac{C_1}{\sqrt{2}} = a, つまり C1=a2C_1 = a\sqrt{2}
C2=5π4C_2 = \frac{5\pi}{4} のとき、C1sin(5π4)=C12=aC_1 \sin(\frac{5\pi}{4}) = -\frac{C_1}{\sqrt{2}} = a, つまり C1=a2C_1 = -a\sqrt{2}
C1>0C_1 > 0 と仮定すると、C1=a2C_1 = a\sqrt{2} かつ C2=π4C_2 = \frac{\pi}{4}

3. 最終的な答え

(1) C1=aC_1 = a, C2=π2C_2 = \frac{\pi}{2}
(2) C1=bωC_1 = -\frac{b}{\omega}, C2=0C_2 = 0 または C1=bωC_1 = \frac{b}{\omega}, C2=πC_2 = \pi
(3) C1=a2C_1 = a\sqrt{2}, C2=π4C_2 = \frac{\pi}{4}

「応用数学」の関連問題

濃度 $x$%、質量 100g の食塩水 A、濃度 $y$%、質量 200g の食塩水 B、濃度 $z$%、質量 100g の食塩水 C がある。A と B を混合した食塩水を D とする。 問1: ...

濃度食塩水混合割合
2025/8/2

A地点とB地点は18km離れており、6人が2組に分かれて移動します。第1組はタクシーで15km先のC地点まで行き、そこから徒歩でB地点へ。タクシーはC地点からA地点へ戻り、第2組を途中で拾ってB地点ま...

旅人算グラフ方程式速度距離時間
2025/8/2

pH 5.0 において、1.00 mmol の各金属イオン(Pb$^{2+}$, Fe$^{2+}$, Mg$^{2+}$)を EDTA で滴定した場合の、当量点における pM 値を計算します。ただし...

化学滴定錯体pM平衡安定度定数
2025/8/2

質量 $m_1$ の質点1と質量 $m_2$ の質点2があり、それぞれ力 $F_1$, $F_2$ を受けている。それぞれの位置ベクトルを $r_1$, $r_2$ とするとき、以下の問いに答える。 ...

力学運動量保存則重心運動方程式質点
2025/8/2

質量 $m$ の質点の位置ベクトルを $\vec{r}$、速度ベクトルを $\vec{v}$ とする。質点には力 $\vec{F}$ が働いている。 (1) この質点の運動方程式を $m$, $\ve...

力学運動方程式角運動量ベクトル解析物理
2025/8/2

質量 $m$ の質点の位置ベクトルを $\vec{r}$ 、速度ベクトルを $\vec{v}$ とします。質点には力 $\vec{F}$ が働いています。以下の問いに答えてください。 (1) 質点の運...

力学運動方程式角運動量ベクトルの外積力のモーメント
2025/8/2

ある財・サービス市場の需要曲線と供給曲線が与えられ、完全競争市場、独占市場、複占市場における均衡価格、取引量、消費者余剰、生産者余剰、企業の利潤などを求め、比較する問題です。

経済学ミクロ経済学市場均衡消費者余剰生産者余剰利潤最大化Cournot競争
2025/8/1

この問題は、完全競争市場、独占市場、複占市場(寡占市場)における企業の行動と市場均衡を分析し、価格、生産量、利潤、消費者余剰、生産者余剰などを求める問題です。

経済学ミクロ経済学市場均衡完全競争市場独占市場複占市場需要曲線供給曲線利潤最大化微分連立方程式
2025/8/1

この問題は、ある財・サービス市場の需要曲線と供給曲線が与えられたとき、完全競争市場、独占市場、複占市場における価格、供給量、余剰、利潤などを求める問題です。需要曲線は $P = 18 - 2Q$ で、...

ミクロ経済学市場均衡需要曲線供給曲線消費者余剰生産者余剰独占市場複占市場利潤最大化微分連立方程式
2025/8/1

ある財・サービス市場の需要曲線 $P = 18 - 2Q$ と供給曲線 $P = Q$ が与えられたとき、以下の問いに答える問題です。 (1) 完全競争市場における均衡価格、取引量、消費者余剰、生産者...

ミクロ経済学需要曲線供給曲線均衡価格消費者余剰生産者余剰独占クールノー競争微分最適化
2025/8/1