ある財の需要曲線が $D = 250 - 5p$ で与えられている。ここで、$D$は需要量、$p$は価格である。 (1) 価格が30の時の需要の価格弾力性を求めよ。 (2) 需要の価格弾力性が1となる価格を求めよ。 (3) 需要の価格弾力性が1となるときの需要量を求めよ。

応用数学経済学需要価格弾力性微分
2025/7/30

1. 問題の内容

ある財の需要曲線が D=2505pD = 250 - 5p で与えられている。ここで、DDは需要量、ppは価格である。
(1) 価格が30の時の需要の価格弾力性を求めよ。
(2) 需要の価格弾力性が1となる価格を求めよ。
(3) 需要の価格弾力性が1となるときの需要量を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 需要の価格弾力性は、
E_d = \frac{dQ}{dP} \cdot \frac{P}{Q}
で定義される。まず、需要関数 D=2505pD = 250 - 5ppp で微分すると、
\frac{dD}{dp} = -5
価格が p=30p=30 のとき、需要量は D=2505(30)=250150=100D = 250 - 5(30) = 250 - 150 = 100 である。
したがって、価格弾力性は
E_d = -5 \cdot \frac{30}{100} = -1.5
(2) 需要の価格弾力性が1となる価格を求める。
E_d = \frac{dD}{dp} \cdot \frac{p}{D} = -5 \cdot \frac{p}{250 - 5p}
価格弾力性が1となるのは Ed=1|E_d| = 1 のときなので、
|-5 \cdot \frac{p}{250 - 5p}| = 1
5 \cdot \frac{p}{250 - 5p} = 1
5p = 250 - 5p
10p = 250
p = 25
したがって、需要の価格弾力性が1となる価格は25である。
(3) 需要の価格弾力性が1となるときの需要量を求める。
価格が p=25p=25 のとき、需要量は
D = 250 - 5(25) = 250 - 125 = 125
したがって、需要の価格弾力性が1となるときの需要量は125である。

3. 最終的な答え

(1) 需要の価格弾力性:-1.5
(2) 価格:25
(3) 需要量:125

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