水面上の6.0 cm離れた2点A, Bから同位相で波長2.0 cmの波が出ている。 (1) AP=8.0 cm, BP=5.0 cmであるとき、点Pはどのような振動状態にあるか。 (2) 2つの波が弱めあう点を連ねた線(節線)をすべて図中に描け。また、節線は全部で何本あるか。 (3) 節線が線分ABと交わる点は、Aから測ってそれぞれ何cmのところか。

応用数学干渉物理
2025/7/30

1. 問題の内容

水面上の6.0 cm離れた2点A, Bから同位相で波長2.0 cmの波が出ている。
(1) AP=8.0 cm, BP=5.0 cmであるとき、点Pはどのような振動状態にあるか。
(2) 2つの波が弱めあう点を連ねた線(節線)をすべて図中に描け。また、節線は全部で何本あるか。
(3) 節線が線分ABと交わる点は、Aから測ってそれぞれ何cmのところか。

2. 解き方の手順

(1) 点Pの振動状態を調べる。APとBPの距離の差を波長で割ることで考える。
APBP=8.05.0=3.0AP - BP = 8.0 - 5.0 = 3.0 cm
λ=2.0\lambda = 2.0 cmなので、APBPλ=3.02.0=1.5\frac{AP - BP}{\lambda} = \frac{3.0}{2.0} = 1.5
1.5=321.5 = \frac{3}{2} は半波長の奇数倍であるため、点Pは弱めあう。したがって、点Pは振動しない。
(2) 節線は、APBP=(n+12)λ|AP - BP| = (n + \frac{1}{2})\lambda (nは0以上の整数)を満たす。
AB間では、APBPAB=6.0|AP - BP| \le AB = 6.0 cm。
λ=2.0\lambda = 2.0 cmなので、
(n+12)×2.06.0(n + \frac{1}{2}) \times 2.0 \le 6.0
n+123n + \frac{1}{2} \le 3
n2.5n \le 2.5
したがって、n=0, 1, 2。つまり、節線は3本存在する。
図を描く際、A, Bの中点から始まる双曲線を描き、それが3本となるようにする。
それぞれの節線は、n=0, 1, 2に対応する。
(3) 線分AB上で節線と交わる点を考える。
線分AB上ではAP + BP = 6.0 cmである。節線の式は APBP=(n+12)λ|AP - BP| = (n + \frac{1}{2})\lambda で表される。
n = 0のとき APBP=12λ=12×2.0=1.0|AP - BP| = \frac{1}{2}\lambda = \frac{1}{2} \times 2.0 = 1.0
AP - BP = 1.0 または BP - AP = 1.0
AP - BP = 1.0のとき AP + BP = 6.0と連立すると
2AP = 7.0 より AP = 3.5 cm
BP - AP = 1.0のとき AP + BP = 6.0と連立すると
2BP = 7.0 より BP = 3.5 cm。AP = 2.5 cm
n = 1のとき APBP=32λ=32×2.0=3.0|AP - BP| = \frac{3}{2}\lambda = \frac{3}{2} \times 2.0 = 3.0
AP - BP = 3.0のとき AP + BP = 6.0と連立すると
2AP = 9.0 より AP = 4.5 cm
BP - AP = 3.0のとき AP + BP = 6.0と連立すると
2BP = 9.0 より BP = 4.5 cm。AP = 1.5 cm
n = 2のとき APBP=52λ=52×2.0=5.0|AP - BP| = \frac{5}{2}\lambda = \frac{5}{2} \times 2.0 = 5.0
AP - BP = 5.0のとき AP + BP = 6.0と連立すると
2AP = 11.0 より AP = 5.5 cm
BP - AP = 5.0のとき AP + BP = 6.0と連立すると
2BP = 11.0 より BP = 5.5 cm。AP = 0.5 cm

3. 最終的な答え

(1) 振動しない。
(2) 3本。
(3) 0.5 cm, 1.5 cm, 2.5 cm, 3.5 cm, 4.5 cm, 5.5 cm

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