(1) マクローリン展開は、関数を原点(x=0)の周りで多項式として近似するものです。関数のn次のマクローリン展開は以下の式で表されます。
f(x)≈f(0)+f′(0)x+2!f′′(0)x2+3!f′′′(0)x3+⋯+n!f(n)(0)xn 今回の問題では、3次のマクローリン展開を求めるので、n=3となります。 まず、f(x)=ex の導関数を求めます。 f′(x)=ex f′′(x)=ex f′′′(x)=ex 次に、それぞれの導関数に x=0 を代入します。 f(0)=e0=1 f′(0)=e0=1 f′′(0)=e0=1 f′′′(0)=e0=1 これらの値をマクローリン展開の式に代入すると、以下のようになります。
f(x)≈1+1⋅x+2!1x2+3!1x3 f(x)≈1+x+21x2+61x3 (2) (1)で求めた3次のマクローリン展開を用いて、e−0.3 の近似値を求めます。f(x)=ex なので、x=−0.3 を代入します。 e−0.3≈1+(−0.3)+21(−0.3)2+61(−0.3)3 e−0.3≈1−0.3+21(0.09)+61(−0.027) e−0.3≈1−0.3+0.045−0.0045 e−0.3≈0.7405 小数第4位を四捨五入して小数第3位まで求めると、0.741となります。