以下の極限を求めます。 $\lim_{x \to 2} \frac{\sqrt{x+7}-3}{x-2}$

解析学極限有理化不定形
2025/7/31

1. 問題の内容

以下の極限を求めます。
limx2x+73x2\lim_{x \to 2} \frac{\sqrt{x+7}-3}{x-2}

2. 解き方の手順

この極限は、xx22 を代入すると分子も分母も 00 になる 00\frac{0}{0} の不定形です。そのため、式を工夫して不定形を解消する必要があります。
分子にルートが含まれているので、分子を有理化します。
x+73\sqrt{x+7} - 3 の共役な式は x+7+3\sqrt{x+7} + 3 なので、分子と分母にこれを掛けます。
limx2x+73x2=limx2(x+73)(x+7+3)(x2)(x+7+3)\lim_{x \to 2} \frac{\sqrt{x+7}-3}{x-2} = \lim_{x \to 2} \frac{(\sqrt{x+7}-3)(\sqrt{x+7}+3)}{(x-2)(\sqrt{x+7}+3)}
分子を展開すると、
(x+73)(x+7+3)=(x+7)32=x+79=x2(\sqrt{x+7}-3)(\sqrt{x+7}+3) = (x+7) - 3^2 = x+7 - 9 = x-2
よって、
limx2(x+73)(x+7+3)(x2)(x+7+3)=limx2x2(x2)(x+7+3)\lim_{x \to 2} \frac{(\sqrt{x+7}-3)(\sqrt{x+7}+3)}{(x-2)(\sqrt{x+7}+3)} = \lim_{x \to 2} \frac{x-2}{(x-2)(\sqrt{x+7}+3)}
x2x \to 2 であるので、x2x \neq 2 です。したがって、x20x-2 \neq 0 であるため、分子と分母にある (x2)(x-2) を約分できます。
limx2x2(x2)(x+7+3)=limx21x+7+3\lim_{x \to 2} \frac{x-2}{(x-2)(\sqrt{x+7}+3)} = \lim_{x \to 2} \frac{1}{\sqrt{x+7}+3}
ここで、xx22 を代入すると、
12+7+3=19+3=13+3=16\frac{1}{\sqrt{2+7}+3} = \frac{1}{\sqrt{9}+3} = \frac{1}{3+3} = \frac{1}{6}

3. 最終的な答え

16\frac{1}{6}

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