長いすが何脚かあり、生徒が全員座れるようにする。1脚に10人ずつ座ると2人分の席が余る。1脚に11人ずつ座ると10人分の席が余る。長いすの脚数と生徒の人数をそれぞれ求める。

代数学連立方程式文章問題一次方程式
2025/7/30

1. 問題の内容

長いすが何脚かあり、生徒が全員座れるようにする。1脚に10人ずつ座ると2人分の席が余る。1脚に11人ずつ座ると10人分の席が余る。長いすの脚数と生徒の人数をそれぞれ求める。

2. 解き方の手順

長いすの脚数を xx とする。
生徒の人数は、1脚に10人ずつ座ると2人分の席が余ることから、10x+2210x+22人と表せる。
1脚に11人ずつ座ると10人分の席が余る、という部分を「長いすの数」に関する式に変換する必要がある。
いま、xx脚の長椅子がある状態を考える。生徒の人数は10x+2210x+22人である。ここに1111人ずつ座らせていくと、長椅子は埋まっていく。最終的に1010席余るのだから、xx脚すべてが埋まっているわけではない。
仮に全員が1111人ずつ座ったとすると、11x11x席必要になる。しかし実際には10x+2210x+22人しかいないので、 11x(10x+22)=x2211x - (10x+22) = x-22 席分の余裕がある。
これが10席分なので、x22<10x-22 < 10 という式を立ててしまうと間違いである。なぜなら、余る席というのは「誰も座っていない」席なのである。全員が座った状態で10席余るということは、空席が10席以上ある、ということを意味する。10席とは言っても、椅子に誰も座っていない状況は、1脚しかないかもしれない。
正確な言い方をすると、「1脚に11人ずつ座らせると、最後の長椅子には1人以上11人以下の人数が座ることになる」
最後の長椅子に座る人数をyy人とすると(1y111 \le y \le 11)、生徒の人数について、以下の式が成り立つ:
11(x1)+y=10x+2211(x-1)+y = 10x+22
11x11+y=10x+2211x-11+y = 10x+22
x+y=33x+y = 33
y=33xy = 33-x
1y111 \le y \le 11 に代入すると
133x111 \le 33-x \le 11
32x22-32 \le -x \le -22
22x3222 \le x \le 32
もし余る席が2人分だったら、余っている長椅子は1脚か2脚か、というように場合分けする必要がある。ここでは、余る席が10席分なので、この情報を使って長椅子の数を正確に計算することができる。
もし最後の長椅子に11人座っているとすると、席は11x11x個ある。しかし実際には10x+2210x+22人しかいないので、11x(10x+22)=x2211x-(10x+22) = x-22 席余っていることになる。
これが10席なので、x22=10x-22=10より、x=32x=32
生徒の人数は10x+22=10×32+22=320+22=34210x+22=10 \times 32 + 22 = 320 + 22 = 342
確認のため、11x11xに代入する。
11×32=35211 \times 32 = 352
352 - 342 = 10 席余る

3. 最終的な答え

長いすの脚数:32脚
生徒の人数:342人

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