例1の結果を用いて、$\epsilon = 0.05$ および $\epsilon = 0.005$ のときの正の実数 $\delta$ の値をそれぞれ一つ定める問題です。さらに、一般的な $\epsilon$ に対して、どのように $\delta$ を定めれば良いかを問われています。ただし、例1の内容が不明なので、ここでは $|x| < 1$ のとき、$|x^2| < \epsilon$ となるような $\delta$ を定める問題だと仮定します。

解析学極限ε-δ論法不等式絶対値
2025/7/30

1. 問題の内容

例1の結果を用いて、ϵ=0.05\epsilon = 0.05 および ϵ=0.005\epsilon = 0.005 のときの正の実数 δ\delta の値をそれぞれ一つ定める問題です。さらに、一般的な ϵ\epsilon に対して、どのように δ\delta を定めれば良いかを問われています。ただし、例1の内容が不明なので、ここでは x<1|x| < 1 のとき、x2<ϵ|x^2| < \epsilon となるような δ\delta を定める問題だと仮定します。

2. 解き方の手順

ϵ=0.05\epsilon = 0.05 のとき、
x2<0.05|x^2| < 0.05
x<0.050.2236|x| < \sqrt{0.05} \approx 0.2236
したがって、δ=0.2236\delta = 0.2236 とすれば良い。ただしx<1|x|<1という条件があるので、δ=min(1,0.05)=0.050.2236\delta = \min(1,\sqrt{0.05})=\sqrt{0.05} \approx 0.2236とする。
ϵ=0.005\epsilon = 0.005 のとき、
x2<0.005|x^2| < 0.005
x<0.0050.0707|x| < \sqrt{0.005} \approx 0.0707
したがって、δ=0.0707\delta = 0.0707 とすれば良い。ただしx<1|x|<1という条件があるので、δ=min(1,0.005)=0.0050.0707\delta = \min(1,\sqrt{0.005})=\sqrt{0.005} \approx 0.0707とする。
一般に、ϵ>0\epsilon > 0 のとき、
x2<ϵ|x^2| < \epsilon
x<ϵ|x| < \sqrt{\epsilon}
したがって、δ=min(1,ϵ)\delta = \min(1, \sqrt{\epsilon}) とすれば良い。

3. 最終的な答え

ϵ=0.05\epsilon = 0.05 のとき、δ=0.050.2236\delta = \sqrt{0.05} \approx 0.2236
ϵ=0.005\epsilon = 0.005 のとき、δ=0.0050.0707\delta = \sqrt{0.005} \approx 0.0707
一般に ϵ>0\epsilon > 0 のとき、δ=min(1,ϵ)\delta = \min(1, \sqrt{\epsilon})

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