$r \neq 0$ のとき、$0 < |r| < 1$ かつ、$|r| = \frac{1}{1+h}$ ($h$ は正の定数) とおくとき、なぜ $|n^2r^n| = n^2|r|^n = \frac{n^2}{(1+h)^n}$ となるのか。

解析学数列極限絶対値不等式
2025/4/5

1. 問題の内容

r0r \neq 0 のとき、0<r<10 < |r| < 1 かつ、r=11+h|r| = \frac{1}{1+h} (hh は正の定数) とおくとき、なぜ n2rn=n2rn=n2(1+h)n|n^2r^n| = n^2|r|^n = \frac{n^2}{(1+h)^n} となるのか。

2. 解き方の手順

まず、絶対値の性質 ab=ab|ab| = |a||b| を利用します。
与えられた式 n2rn|n^2r^n| に対して、この性質を適用すると、
n2rn=n2rn|n^2r^n| = |n^2||r^n| となります。
次に、n2n^2 は常に正の値なので、n2=n2|n^2| = n^2 です。
また、rn=rn|r^n| = |r|^n です。
したがって、
n2rn=n2rn|n^2r^n| = n^2|r|^n となります。
ここで、r=11+h|r| = \frac{1}{1+h} が与えられているので、これを代入すると、
n2rn=n2(11+h)n=n21(1+h)n=n2(1+h)nn^2|r|^n = n^2 (\frac{1}{1+h})^n = n^2 \frac{1}{(1+h)^n} = \frac{n^2}{(1+h)^n} となります。

3. 最終的な答え

したがって、n2rn=n2rn=n2(1+h)n|n^2r^n| = n^2|r|^n = \frac{n^2}{(1+h)^n} が成り立ちます。

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