問題文は、実数の部分集合$S$に対して、その上界全体の集合を$U(S)$、下界全体の集合を$L(S)$と定義したとき、以下の2つの命題を証明することを求めています。 (1) $S$は上に有界である $\Leftrightarrow$ $U(S) \neq \emptyset$ (2) $S$は下に有界である $\Leftrightarrow$ $L(S) \neq \emptyset$
2025/7/30
1. 問題の内容
問題文は、実数の部分集合に対して、その上界全体の集合を、下界全体の集合をと定義したとき、以下の2つの命題を証明することを求めています。
(1) は上に有界である
(2) は下に有界である
2. 解き方の手順
(1) は上に有界である の証明
* () が上に有界であると仮定すると、ある実数が存在して、の任意の要素に対して、 が成り立ちます。このとき、はの上界であるので、となります。したがって、は空集合ではありません。つまり、です。
* () と仮定すると、は少なくとも1つの要素を含みます。つまり、です。の定義より、であることは、の任意の要素に対して、 が成り立つことを意味します。したがって、はの上界であるので、は上に有界です。
(2) は下に有界である の証明
* () が下に有界であると仮定すると、ある実数が存在して、の任意の要素に対して、 が成り立ちます。このとき、はの下界であるので、となります。したがって、は空集合ではありません。つまり、です。
* () と仮定すると、は少なくとも1つの要素を含みます。つまり、です。の定義より、であることは、の任意の要素に対して、 が成り立つことを意味します。したがって、はの下界であるので、は下に有界です。
3. 最終的な答え
(1) は上に有界である は証明されました。
(2) は下に有界である は証明されました。