(1) 勾配ベクトル grad(V)(x,y) を計算する。これは V の x と y に関する偏微分からなるベクトルである。 ∂x∂V=∂x∂(x2y−x4y−x2y3)=2xy−4x3y−2xy3=2xy(1−2x2−y2) ∂y∂V=∂y∂(x2y−x4y−x2y3)=x2−x4−3x2y2=x2(1−x2−3y2) よって、勾配ベクトルは
grad(V)(x,y)=(∂x∂V,∂y∂V)=(2xy(1−2x2−y2),x2(1−x2−3y2)) (2) 停留点を求める。停留点とは、勾配ベクトルがゼロになる点である。つまり、以下の連立方程式を解く。
2xy(1−2x2−y2)=0 x2(1−x2−3y2)=0 まず、2番目の式 x2(1−x2−3y2)=0 より、x=0 または 1−x2−3y2=0 である。 1番目の式は 2xy(1−2x2−y2)=0 となり、x=0 なので常に成り立つ。よって、停留点は (0,y) となる。 (ii) 1−x2−3y2=0 の場合: 1番目の式 2xy(1−2x2−y2)=0 より、x=0, y=0, または 1−2x2−y2=0。x=0 は (i) で既に考慮したので、y=0 または 1−2x2−y2=0を考える。 1−x2−3y2=0 に y=0 を代入すると 1−x2=0 より、x=±1。よって、停留点は (±1,0) となる。 (ii-b) 1−2x2−y2=0 の場合: 1−x2−3y2=0 と 1−2x2−y2=0 の連立方程式を解く。 1−x2−3y2=0 より、x2=1−3y2 1−2x2−y2=0 に代入すると、1−2(1−3y2)−y2=0 1−2+6y2−y2=0 y2=51 y=±51 x2=1−3y2=1−3(51)=1−53=52 x=±52 よって、停留点は (±52,±51) となる。