まず、偏導関数を計算します。
Wx=∂x∂W=e−x2−y2−xy+xe−x2−y2−xy(−2x−y)=e−x2−y2−xy(1−2x2−xy) Wy=∂y∂W=xe−x2−y2−xy(−2y−x)=e−x2−y2−xy(−2xy−x2) 次に、偏導関数がともに0になる点を求めます。
Wx=0 かつ Wy=0 より、 1−2x2−xy=0 −2xy−x2=0 2番目の式から、x(−2y−x)=0 なので、x=0 または x=−2y です。 x=0 の場合、1−2x2−xy=1=0 となり矛盾するので、x=0です。 これを1番目の式に代入すると、
1−2(−2y)2−(−2y)y=0 1−8y2+2y2=0 1−6y2=0 y2=61 y=±61 したがって、y=61 のとき、x=−2y=−62 y=−61 のとき、x=−2y=62 よって、停留点は (−62,61) と (62,−61) です。 次に、2階偏導関数を計算します。
Wxx=∂x2∂2W=∂x∂[e−x2−y2−xy(1−2x2−xy)]=e−x2−y2−xy(−2x−y)(1−2x2−xy)+e−x2−y2−xy(−4x−y)=e−x2−y2−xy[(−2x−y)(1−2x2−xy)−4x−y] Wyy=∂y2∂2W=∂y∂[xe−x2−y2−xy(−2y−x)]=xe−x2−y2−xy(−2x−2y)(−2y−x)+xe−x2−y2−xy(−2)=xe−x2−y2−xy[(−2x−2y)(−2y−x)−2] Wxy=∂x∂y∂2W=∂y∂[e−x2−y2−xy(1−2x2−xy)]=e−x2−y2−xy(−2y−x)(1−2x2−xy)+e−x2−y2−xy(−x)=e−x2−y2−xy[(−2y−x)(1−2x2−xy)−x] ヘッセ行列式 D=WxxWyy−(Wxy)2 を計算します。 しかし、この計算は複雑になるため、最大値・最小値の存在について考えます。
x が非常に大きいとき、W(x,y)=xe−x2−y2−xy≈0 となります。 x=0 のとき、W(0,y)=0 です。 x が正で大きいとき、W(x,y) は正の値をとります。 x が負で絶対値が大きいとき、W(x,y) は負の値をとります。 したがって、W(x,y) は最大値と最小値を持ちません。 極大値と極小値を持つ可能性があります。ヘッセ行列式を計算し判定する必要がありますが、計算が煩雑になるため、ここでは省略します。