$p$ を実数とし、$f(x)=(x-2)(x-8)+p$ とする。 (1) 2次関数 $y=f(x)$ のグラフの頂点の座標を求める。 (2) 2次関数 $y=f(x)$ のグラフと $x$ 軸との位置関係について、$p$ の値によって場合分けをする。 (3) 2次関数 $y=f(x)$ のグラフを $x$ 軸方向に $-3$, $y$ 軸方向に $5$ だけ平行移動した放物線をグラフとする2次関数を $y=g(x)$ としたとき、$g(x)$ を求める。 関数 $y=|f(x)-g(x)|$ のグラフを考えることにより、最小値を与える $x$ の値を求める。

代数学二次関数平方完成判別式平行移動絶対値
2025/7/30
はい、承知いたしました。問題を解いていきましょう。

1. 問題の内容

pp を実数とし、f(x)=(x2)(x8)+pf(x)=(x-2)(x-8)+p とする。
(1) 2次関数 y=f(x)y=f(x) のグラフの頂点の座標を求める。
(2) 2次関数 y=f(x)y=f(x) のグラフと xx 軸との位置関係について、pp の値によって場合分けをする。
(3) 2次関数 y=f(x)y=f(x) のグラフを xx 軸方向に 3-3, yy 軸方向に 55 だけ平行移動した放物線をグラフとする2次関数を y=g(x)y=g(x) としたとき、g(x)g(x) を求める。
関数 y=f(x)g(x)y=|f(x)-g(x)| のグラフを考えることにより、最小値を与える xx の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) f(x)f(x) を平方完成する。
f(x)=(x2)(x8)+p=x210x+16+p=(x5)225+16+p=(x5)29+pf(x) = (x-2)(x-8) + p = x^2 - 10x + 16 + p = (x-5)^2 - 25 + 16 + p = (x-5)^2 - 9 + p
よって、頂点の座標は (5,9+p)(5, -9+p)
(2) f(x)f(x) のグラフと xx 軸との位置関係を考える。
f(x)=0f(x) = 0 となる xx の実数解の個数は、判別式 DD によって決まる。
D=(10)24(16+p)=100644p=364pD = (-10)^2 - 4(16+p) = 100 - 64 - 4p = 36 - 4p
D>0D > 0 のとき、異なる2点で交わる。364p>0    p<936 - 4p > 0 \implies p < 9
D=0D = 0 のとき、接する。364p=0    p=936 - 4p = 0 \implies p = 9
D<0D < 0 のとき、共有点をもたない。364p<0    p>936 - 4p < 0 \implies p > 9
p>9p > 9 のとき、共有点をもたない。
p=9p = 9 のとき、接点の xx 座標は x=5x=5 なので、点 (5,0)(5,0) で接する。
p<9p < 9 のとき、異なる2点で交わる。
(3) y=f(x)y = f(x)xx 軸方向に 3-3, yy 軸方向に 55 だけ平行移動すると、
y5=f(x+3)=(x+32)(x+38)+p=(x+1)(x5)+p=x24x5+py - 5 = f(x+3) = (x+3-2)(x+3-8)+p = (x+1)(x-5)+p = x^2 - 4x - 5 + p
y=x24x5+p+5=x24x+py = x^2 - 4x - 5 + p + 5 = x^2 - 4x + p
よって g(x)=x24x+pg(x) = x^2 - 4x + p
f(x)g(x)=(x210x+16+p)(x24x+p)=6x+16f(x) - g(x) = (x^2 - 10x + 16 + p) - (x^2 - 4x + p) = -6x + 16
f(x)g(x)=6x+16=6x16|f(x) - g(x)| = |-6x + 16| = |6x - 16|
6x16|6x - 16| が最小となるのは、6x16=06x - 16 = 0 のときである。
x=166=83x = \frac{16}{6} = \frac{8}{3}

3. 最終的な答え

ア:5
イウ:-9
エ:9
オ:5
カ:4
キ:8
ク:3

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