二つの不等式 $\frac{x+3}{4} \leq \frac{2}{3}x - 1$ (1) $\frac{x-2a}{3} \leq \frac{x-4}{5}$ (2) がある。 (1) 不等式(1), (2)をそれぞれ解け。 (2) 不等式(1)と(2)を同時に満たす整数がちょうど2個存在するような$a$の値の範囲を求めよ。

代数学不等式一次不等式連立不等式解の範囲整数解
2025/7/31

1. 問題の内容

二つの不等式
x+3423x1\frac{x+3}{4} \leq \frac{2}{3}x - 1 (1)
x2a3x45\frac{x-2a}{3} \leq \frac{x-4}{5} (2)
がある。
(1) 不等式(1), (2)をそれぞれ解け。
(2) 不等式(1)と(2)を同時に満たす整数がちょうど2個存在するようなaaの値の範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 不等式(1)を解く
x+3423x1\frac{x+3}{4} \leq \frac{2}{3}x - 1
両辺に12を掛ける。
3(x+3)8x123(x+3) \leq 8x - 12
3x+98x123x+9 \leq 8x - 12
215x21 \leq 5x
215x\frac{21}{5} \leq x
よって、x215x \geq \frac{21}{5}
不等式(2)を解く
x2a3x45\frac{x-2a}{3} \leq \frac{x-4}{5}
両辺に15を掛ける。
5(x2a)3(x4)5(x-2a) \leq 3(x-4)
5x10a3x125x - 10a \leq 3x - 12
2x10a122x \leq 10a - 12
x5a6x \leq 5a - 6
(2) 不等式(1)と(2)を同時に満たす整数がちょうど2個存在する条件を考える。
不等式(1)より、x215=4.2x \geq \frac{21}{5} = 4.2
不等式(2)より、x5a6x \leq 5a - 6
xxは整数であるから、不等式(1)を満たす最小の整数は5である。
したがって、不等式(1)と(2)を同時に満たす整数がちょうど2個であるとき、その整数は5と6である。
よって、65a6<76 \leq 5a - 6 < 7
125a<1312 \leq 5a < 13
125a<135\frac{12}{5} \leq a < \frac{13}{5}
2.4a<2.62.4 \leq a < 2.6

3. 最終的な答え

(1) 不等式(1)の解:x215x \geq \frac{21}{5}
不等式(2)の解:x5a6x \leq 5a - 6
(2) aaの値の範囲:125a<135\frac{12}{5} \leq a < \frac{13}{5} (2.4a<2.62.4 \leq a < 2.6)

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