(1) 任意角 $\theta$ に対して $-2 \le x\cos\theta + y\sin\theta \le y+1$ が成り立つような点 $(x, y)$ の全体からなる領域を $xy$ 平面上に図示し、その面積を求める。 (2) 任意角 $\alpha, \beta$ に対して $-1 \le x^2\cos\alpha + y\sin\beta \le 1$ が成り立つような点 $(x, y)$ の全体からなる領域を $xy$ 平面上に図示し、その面積を求める。
2025/7/31
1. 問題の内容
(1) 任意角 に対して が成り立つような点 の全体からなる領域を 平面上に図示し、その面積を求める。
(2) 任意角 に対して が成り立つような点 の全体からなる領域を 平面上に図示し、その面積を求める。
2. 解き方の手順
(1) まず、不等式 を変形する。
左側の不等式 を変形すると、
となる。
この不等式が任意の に対して成立するためには、 かつ である必要がある。
右側の不等式 を変形すると、
となる。
となる。
が任意なので、 のとき、 から、 となり、 となり、これは常に成り立つ。
のとき、 から、 となり、 となる。
のとき、 から、 となり、 となり、 となる。
のとき、 から、 となり、 となり、 となる。
したがって、 かつ かつ であり、 だったので、 かつ となり、 が得られているので、 となる。
のとき、 が任意の について成り立つ必要がある。
とすると となり、。
とすると となり、 かつ から 。
したがって、。
領域は線分であり、面積は0。
しかし、 が0でなくてもよい。 は任意の について成り立つから、 である必要はない。 は の符号で最大値と最小値が変わるので考慮が必要。
は が定数であれば、 の関数と見て、 とかける。ただし は を満たす。
よって、 より、 。
同様に より、 より、
が任意の で成立する。
ではなく、 と に最大値をとるので、 になる。
(2) が任意の について成り立つ。
とすると であり、 とすると である。
同様に、 とすると であり、 とすると である。
より、
と を代入すると 。
と を代入すると 。
と を代入すると 。
と を代入すると 。
上記4つの不等式を整理すると、
(1) かつ
(2) かつ
(3) かつ
(4) かつ
となる。
(1) かつ
(2) かつ
(3) かつ
(4) かつ
結局、(1)(4)が同じで(2)(3)が同じなので、
が求める領域。
面積は.
3. 最終的な答え
(1) 領域: , .
(2) 領域: , 面積: