P君は午前8時に家を出発し、A町、B町へと歩いていった。グラフは、出発からの時間 $x$ 分と、家からの道のり $y$ km の関係を表している。 (1) 家からA町まで歩いたときと、A町からB町まで歩いたときの時速をそれぞれ求めなさい。 (2) $x$ の変域が $0 \leq x \leq 30$ および $40 \leq x \leq 60$ の場合の $x$ と $y$ の関係を式で表しなさい。 (3) 午前8時40分に、兄が時速16kmの自転車で家からB町に向かって出発した。兄がP君に追いつく時刻を求めなさい。

代数学一次関数速度方程式距離
2025/7/31

1. 問題の内容

P君は午前8時に家を出発し、A町、B町へと歩いていった。グラフは、出発からの時間 xx 分と、家からの道のり yy km の関係を表している。
(1) 家からA町まで歩いたときと、A町からB町まで歩いたときの時速をそれぞれ求めなさい。
(2) xx の変域が 0x300 \leq x \leq 30 および 40x6040 \leq x \leq 60 の場合の xxyy の関係を式で表しなさい。
(3) 午前8時40分に、兄が時速16kmの自転車で家からB町に向かって出発した。兄がP君に追いつく時刻を求めなさい。

2. 解き方の手順

(1) 時速を求めるには、距離を時間で割る必要があります。
- 家からA町まで: 距離は2km、時間は30分です。時速を求めるために、時間を時間に変換します。30=3060時間=12時間30 \text{分} = \frac{30}{60} \text{時間} = \frac{1}{2} \text{時間}。したがって、時速は 2÷12=42 \div \frac{1}{2} = 4 km/時。
- A町からB町まで: 距離は 42=24-2=2 km、時間は 6040=2060-40=20 分です。時間に変換すると、20=2060時間=13時間20 \text{分} = \frac{20}{60} \text{時間} = \frac{1}{3} \text{時間}。したがって、時速は 2÷13=62 \div \frac{1}{3} = 6 km/時。
(2)
- 0x300 \leq x \leq 30: この区間は原点を通る直線なので、y=axy=axの形です。グラフより、x=30x=30のときy=2y=2なので、2=30a2 = 30aとなり、a=230=115a = \frac{2}{30} = \frac{1}{15}。したがって、y=115xy = \frac{1}{15}x
- 40x6040 \leq x \leq 60: この区間は、x=40x=40のときy=2y=2x=60x=60のときy=4y=4を通る直線です。直線の式をy=ax+by = ax + bとおくと、2=40a+b2 = 40a + b4=60a+b4 = 60a + b が成り立ちます。この連立方程式を解くと、
42=(60a+b)(40a+b)4 - 2 = (60a + b) - (40a + b)
2=20a2 = 20a
a=220=110a = \frac{2}{20} = \frac{1}{10}
2=40×110+b2 = 40 \times \frac{1}{10} + b
2=4+b2 = 4 + b
b=2b = -2
したがって、y=110x2y = \frac{1}{10}x - 2
(3) 兄が出発する時刻は午前8時40分です。P君の午前8時40分における位置は、(2)よりx=40x=40なので、y=110(40)2=42=2y = \frac{1}{10}(40) - 2 = 4 - 2 = 2 km です。
兄の速さは時速16kmなので、P君との相対速度は、この時点からP君がB町まで歩く時の時速6kmを使って、166=1016-6=10 km/時 となります。P君がB町まで 42=24-2=2 km の距離を進むのに、兄との相対速度を使うと、追いつくのにかかる時間は 2÷10=152 \div 10 = \frac{1}{5} 時間です。これを分に変換すると、15×60=12\frac{1}{5} \times 60 = 12 分。
したがって、追いつく時刻は午前8時40分 +12+ 12分 = 午前8時52分。

3. 最終的な答え

(1) 家からA町までの時速: 4 km/時、A町からB町までの時速: 6 km/時
(2) 0x300 \leq x \leq 30 のとき: y=115xy = \frac{1}{15}x40x6040 \leq x \leq 60 のとき: y=110x2y = \frac{1}{10}x - 2
(3) 午前8時52分

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