与えられた2次関数 $y = 2x^2 + 8ax - 2a - 1$ について、以下の問いに答える問題です。 (1) 放物線 C の頂点の y 座標とその最大値を求める。 (2) $-1 \le x \le 1$ における最大値を M、最小値を m とするとき、$a > \frac{1}{2}$ のときの M と m を求める。 (3) M - m = 20 となるような a の値を小さい順に 2 つ求める。

代数学二次関数平方完成最大値最小値
2025/8/2

1. 問題の内容

与えられた2次関数 y=2x2+8ax2a1y = 2x^2 + 8ax - 2a - 1 について、以下の問いに答える問題です。
(1) 放物線 C の頂点の y 座標とその最大値を求める。
(2) 1x1-1 \le x \le 1 における最大値を M、最小値を m とするとき、a>12a > \frac{1}{2} のときの M と m を求める。
(3) M - m = 20 となるような a の値を小さい順に 2 つ求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、与えられた2次関数を平方完成する。
y=2(x2+4ax)2a1y = 2(x^2 + 4ax) - 2a - 1
y=2(x2+4ax+4a2)8a22a1y = 2(x^2 + 4ax + 4a^2) - 8a^2 - 2a - 1
y=2(x+2a)28a22a1y = 2(x + 2a)^2 - 8a^2 - 2a - 1
したがって、頂点の座標は (2a,8a22a1)(-2a, -8a^2 - 2a - 1) となる。
頂点の y 座標は 8a22a1-8a^2 - 2a - 1 なので、7 の解答は エ: 8a22a1-8a^2 - 2a - 1
頂点の y 座標の最大値を求めるために、8a22a1-8a^2 - 2a - 1 を平方完成する。
8a22a1=8(a2+14a)1-8a^2 - 2a - 1 = -8(a^2 + \frac{1}{4}a) - 1
=8(a2+14a+164)+181= -8(a^2 + \frac{1}{4}a + \frac{1}{64}) + \frac{1}{8} - 1
=8(a+18)278= -8(a + \frac{1}{8})^2 - \frac{7}{8}
これは上に凸の放物線なので、最大値は a=18a = -\frac{1}{8} のとき 78-\frac{7}{8} となる。
したがって、8 の解答は ウ: 78-\frac{7}{8}
(2)
a>12a > \frac{1}{2} のとき、1x1-1 \le x \le 1 における最大値 M、最小値 m を求める。
f(x)=2x2+8ax2a1f(x) = 2x^2 + 8ax - 2a - 1 とおく。
軸は x=2ax = -2a である。a>12a > \frac{1}{2} より、2a<1-2a < -1
したがって、区間 1x1-1 \le x \le 1f(x)f(x) は単調増加である。
よって、最大値 M は x=1x = 1 のとき、M=f(1)=2+8a2a1=6a+1M = f(1) = 2 + 8a - 2a - 1 = 6a + 1
最小値 m は x=1x = -1 のとき、m=f(1)=28a2a1=10a+1m = f(-1) = 2 - 8a - 2a - 1 = -10a + 1
したがって、9 の解答は ア: 6a+16a + 1、10 の解答は イ: 10a+1-10a + 1
(3)
M - m = 20 となるような a の値を求める。
M - m = (6a+1)(10a+1)=16a=20(6a + 1) - (-10a + 1) = 16a = 20
a=2016=54a = \frac{20}{16} = \frac{5}{4}
これは a>12a > \frac{1}{2} を満たす。
軸が x=2a=52x = -2a = -\frac{5}{2} なので、これは区間 1x1-1 \le x \le 1 の外にある。
a12a \le \frac{1}{2} のときを考える。軸が区間内に存在しうる。
軸が区間内にあるとき、12a1-1 \le -2a \le 1 つまり 12a12-\frac{1}{2} \le a \le \frac{1}{2} を満たす。
M は x=1x = -1 または x=1x = 1 のどちらか。
M = max(6a+1,10a+1)max(6a + 1, -10a + 1)
m は x=2ax = -2a のとき、m=8a22a1m = -8a^2 - 2a - 1
M - m = max(6a+1,10a+1)(8a22a1)=20max(6a + 1, -10a + 1) - (-8a^2 - 2a - 1) = 20
6a+1+8a2+2a+1=206a + 1 + 8a^2 + 2a + 1 = 20 または 10a+1+8a2+2a+1=20-10a + 1 + 8a^2 + 2a + 1 = 20
8a2+8a18=08a^2 + 8a - 18 = 0 または 8a28a18=08a^2 - 8a - 18 = 0
4a2+4a9=04a^2 + 4a - 9 = 0 または 4a24a9=04a^2 - 4a - 9 = 0
a=4±16+1448=4±1608=4±4108=1±102a = \frac{-4 \pm \sqrt{16 + 144}}{8} = \frac{-4 \pm \sqrt{160}}{8} = \frac{-4 \pm 4\sqrt{10}}{8} = \frac{-1 \pm \sqrt{10}}{2}
a=4±16+1448=4±1608=4±4108=1±102a = \frac{4 \pm \sqrt{16 + 144}}{8} = \frac{4 \pm \sqrt{160}}{8} = \frac{4 \pm 4\sqrt{10}}{8} = \frac{1 \pm \sqrt{10}}{2}
12a12-\frac{1}{2} \le a \le \frac{1}{2} である必要があるため、1102\frac{-1 - \sqrt{10}}{2} が適する。
ただし、Mm=(6a+1)(8a22a1)=8a2+8a+2=20M - m = (6a + 1) - (-8a^2 - 2a - 1) = 8a^2 + 8a + 2 = 20 または Mm=(10a+1)(8a22a1)=8a28a+2=20M - m = (-10a + 1) - (-8a^2 - 2a - 1) = 8a^2 - 8a + 2 = 20
4a2+4a9=04a^2 + 4a - 9 = 0 または 4a24a9=04a^2 - 4a - 9 = 0
a=1102a = \frac{-1 - \sqrt{10}}{2}a=54a = \frac{5}{4}
小さい順に 11 の解答は イ: 1102\frac{-1 - \sqrt{10}}{2}、12 の解答は イ: 54\frac{5}{4}

3. 最終的な答え

7: エ
8: ウ
9: ア
10: イ
11: イ
12: イ

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