4人の専門学校生(A~D)と2人の大学生(E, F)の合計6人が、午前、午後、夜間の3つの時間帯に分かれてアルバイトをする。各時間帯には少なくとも1人が割り当てられ、専門学校生と大学生が同じ時間帯にならないようにシフトを割り当てる。シフトの割り当て方は何通りあるか。ただし、A~Fの全員が1回だけ割り当てられるものとする。

離散数学組み合わせ場合の数シフト割り当て条件付き
2025/7/31

1. 問題の内容

4人の専門学校生(A~D)と2人の大学生(E, F)の合計6人が、午前、午後、夜間の3つの時間帯に分かれてアルバイトをする。各時間帯には少なくとも1人が割り当てられ、専門学校生と大学生が同じ時間帯にならないようにシフトを割り当てる。シフトの割り当て方は何通りあるか。ただし、A~Fの全員が1回だけ割り当てられるものとする。

2. 解き方の手順

まず、3つの時間帯それぞれに少なくとも1人が割り当てられるように6人を分ける組み合わせを考えます。
専門学校生4人と大学生2人が同じ時間帯にならないように分ける必要があります。
(1) 大学生2人が別々の時間帯に割り当てられる場合:
* 3つの時間帯から2つを選び、それぞれに大学生を1人ずつ割り当てる方法は 3×2=63 \times 2 = 6 通り。
* 残りの時間帯に専門学校生を割り当てる。専門学校生は4人なので、少なくとも2人は割り当てられる必要がある。
残りの4人の専門学校生の割り当て方を考えます。まず、大学生が割り当てられていない時間帯に1人割り当てる場合、残りの専門学校生3人は、すでに大学生が割り当てられている2つの時間帯のどちらかに割り当てられます。
23=82^3 = 8 通り
次に、大学生が割り当てられていない時間帯に2人割り当てる場合、残りの専門学校生2人は、すでに大学生が割り当てられている2つの時間帯のどちらかに割り当てられます。
4C2=4×32×1=6{}_4C_2 = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6 通り
22=42^2 = 4 通り
最後に、大学生が割り当てられていない時間帯に3人割り当てる場合、残りの専門学校生1人は、すでに大学生が割り当てられている2つの時間帯のどちらかに割り当てられます。
4C3=4×3×23×2×1=4{}_4C_3 = \frac{4 \times 3 \times 2}{3 \times 2 \times 1} = 4 通り
21=22^1 = 2 通り
最後に、大学生が割り当てられていない時間帯に4人割り当てる場合、残りの専門学校生0人は、すでに大学生が割り当てられている2つの時間帯のどちらかに割り当てられます。
4C4=1{}_4C_4 = 1 通り
20=12^0 = 1 通り
大学生2人の割り当て方は3×2=63 \times 2 = 6通り。
専門学校生の割り当て方の総数は 8+6×4+4×2+1×1=8+24+8+1=418 + 6 \times 4 + 4 \times 2 + 1 \times 1 = 8 + 24 + 8 + 1 = 41 通り
上記は時間帯の区別がない場合である。時間帯には区別があるので、専門学校生の分け方で場合分けが必要。
3つの時間帯の人数配分は (1, 1, 4), (1, 2, 3), (2, 2, 2) のいずれか。
しかし、大学生が同じ時間帯に割り当てられないので (1, 1, 4) のみ考えればよい。
大学生の割り当て方は 3×2=63 \times 2 = 6通り。
残りの時間帯に専門学校生4人全員を割り当てる。これは1通り。
しかし、この計算は間違っている。
3つの時間帯をA, B, Cとする。
大学生E, Fのシフトを考える。
EとFが異なる時間帯に割り振られる場合のみを考える。
(1) EがA, FがBに割り振られる場合
残りのCに専門学校生4人が割り振られる
(2) EがA, FがCに割り振られる場合
残りのBに専門学校生4人が割り振られる
(3) EがB, FがAに割り振られる場合
残りのCに専門学校生4人が割り振られる
(4) EがB, FがCに割り振られる場合
残りのAに専門学校生4人が割り振られる
(5) EがC, FがAに割り振られる場合
残りのBに専門学校生4人が割り振られる
(6) EがC, FがBに割り振られる場合
残りのAに専門学校生4人が割り振られる
この6パターンのみ。
大学生のシフトの選び方は6通り。残りの専門学校生は空いている時間帯に割り当てられるので、割り当て方は1通り。
専門学校生の並び替え方は 4!=4×3×2×1=244! = 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 24通り。
大学生の並び替え方は 2!=2×1=22! = 2 \times 1 = 2通り。
3×2×4!=6×24=1443 \times 2 \times 4! = 6 \times 24 = 144
それぞれの時間帯に少なくとも1人割り当てられている必要があるので、上の計算は間違っている。
大学生が別々のシフトに入る方法は3×2=63 \times 2 = 6通り。
残りの4人の専門学校生を、残りのシフトに割り当てる方法を考える。
残りのシフトに入る専門学校生の人数は1人以上でなくてはならない。
残りのシフトに1人、2人、3人、4人が入る場合を考える。
残りのシフトをA、B、Cとする。
EがA、FがBのシフトに入る場合を考える。このときCのシフトには専門学校生が最低1人入る必要がある。
したがって、人数配分は (1, 1, 4), (1, 2, 3), (2, 2, 2) のいずれかになる。
(1, 1, 4)の人数配分の割り当て方は3!/2!=33! / 2! = 3通り。割り当てられる人数は3×(4!)=3×24=723 \times (4!)=3 \times 24 = 72
(1, 2, 3)の人数配分の割り当て方は3!=63! = 6通り。割り当てられる人数は6×(4!)=6×24=1446 \times (4!) = 6 \times 24 = 144
(2, 2, 2)の人数配分の割り当て方は1通り。4C2×2C2=6{}_4C_2 \times {}_2C_2 = 6通り。割り当てられる人数は6通り。
したがって合計は72+144+6=22272+144+6 = 222
48

3. 最終的な答え

48通り

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