右の図のような道のある町で、AからBまでの最短経路の総数、Qを通る最短経路の総数、そしてPまたはQを通る最短経路の総数をそれぞれ求める問題です。

離散数学組み合わせ最短経路場合の数格子点
2025/8/1

1. 問題の内容

右の図のような道のある町で、AからBまでの最短経路の総数、Qを通る最短経路の総数、そしてPまたはQを通る最短経路の総数をそれぞれ求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、AからBまでの最短経路の総数を求めます。AからBへ行くには、右に4回、上に3回移動する必要があります。したがって、最短経路の総数は、7回の移動のうち右への移動を4回選ぶ組み合わせの数に等しくなります。これは組み合わせの記号を用いて 7C4{}_7 C_4 と表されます。
7C4=7!4!3!=7×6×53×2×1=35{}_7 C_4 = \frac{7!}{4!3!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35
次に、AからQを通ってBまで行く最短経路の総数を求めます。AからQまでは、右に3回、上に1回移動する必要があります。その最短経路の総数は 4C3=4!3!1!=4{}_4 C_3 = \frac{4!}{3!1!} = 4です。QからBまでは、右に1回、上に2回移動する必要があります。その最短経路の総数は 3C1=3!1!2!=3{}_3 C_1 = \frac{3!}{1!2!} = 3です。したがって、AからQを通ってBまで行く最短経路の総数は、4×3=124 \times 3 = 12です。
次に、AからPを通ってBまで行く最短経路の総数を求めます。AからPまでは、右に2回、上に2回移動する必要があります。その最短経路の総数は 4C2=4!2!2!=4×32×1=6{}_4 C_2 = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6です。PからBまでは、右に2回、上に1回移動する必要があります。その最短経路の総数は 3C2=3!2!1!=3{}_3 C_2 = \frac{3!}{2!1!} = 3です。したがって、AからPを通ってBまで行く最短経路の総数は、6×3=186 \times 3 = 18です。
最後に、PまたはQを通る最短経路の総数を求めます。これは、Pを通る経路の総数とQを通る経路の総数を足し、PとQの両方を通る経路の総数を引くことで計算できます。PとQの両方を通る最短経路の総数を求めます。AからPまでは4C2=6{}_4 C_2 = 6通り、PからQまでは、右に1回、上に-1回なので、Qへは上に移動することはできないので、PからQへは右へ2回移動してQに行くしかなく、2C2=1{}_2 C_2 = 1通りです。QからBへは3C1=3{}_3 C_1 = 3通りでした。したがって、AからPを通ってQを通り、Bまで行く最短経路の総数は、6×1×3=186 \times 1 \times 3 = 18です。
したがって、PまたはQを通る経路の総数は、18+1218=1218 + 12 - 18 = 12 です。
したがって、PまたはQを通る経路の総数は、18+12(AからPに行ってからQに行くことはできない)=18+120=3018 + 12 - (AからPに行ってからQに行くことはできない) = 18 + 12 - 0 = 30です。
Pを通る経路数:18通り
Qを通る経路数:12通り
PかつQを通る経路数:A→P→Q→Bを通る経路を考える。AからPは6通り。PからQは、右に1、上に-1となるため、一度PからQへ移動することはできない。P→Qに移動するには、右に2移動するしか無い。
この経路数は6通りx1通りx3通り=18通り。
PまたはQを通る経路数は、Pを通る+Qを通る-PかつQを通る。
=18+12-0=30通り。

3. 最終的な答え

最短経路の総数: 35
Qを通る最短経路の総数: 12
PまたはQを通る最短経路の総数: 30
セ: 3
ソ: 5
タ: 1
チ: 2
ツ: 3
テ: 5
ト: 0

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