与えられた真理値表から論理式を設計し、その論理式をカルノー図を用いて簡略化する。真理値表はA, B, Cをインプットとし、Qをアウトプットとする。

離散数学論理回路真理値表論理式カルノー図論理簡略化
2025/8/2

1. 問題の内容

与えられた真理値表から論理式を設計し、その論理式をカルノー図を用いて簡略化する。真理値表はA, B, Cをインプットとし、Qをアウトプットとする。

2. 解き方の手順

まず、真理値表からQ=1となる行を取り出し、それぞれの行に対応する積項(AND項)を作成する。次に、これらの積項を和(OR)で結合し、論理式を構成する。最後に、カルノー図を作成し、論理式を簡略化する。
(1) 論理式の設計:
Q = 1となる行は以下の通り:
* A=0, B=0, C=0 -> ABC\overline{A}\overline{B}\overline{C}
* A=0, B=1, C=0 -> ABC\overline{A}B\overline{C}
* A=0, B=1, C=1 -> ABC\overline{A}BC
* A=1, B=1, C=0 -> ABCAB\overline{C}
したがって、論理式は次のようになる。
Q=ABC+ABC+ABC+ABCQ = \overline{A}\overline{B}\overline{C} + \overline{A}B\overline{C} + \overline{A}BC + AB\overline{C}
(2) カルノー図による簡略化:
カルノー図を作成し、隣接する1のセルをグループ化する。
| AB\C | 0 | 1 |
| ----- | --- | --- |
| 00 | 1 | 0 |
| 01 | 1 | 1 |
| 11 | 1 | 0 |
| 10 | 0 | 0 |
カルノー図のセルをグループ化すると、次のようになる。
* ABC\overline{A}\overline{B}\overline{C}ABC\overline{A}B\overline{C}をグループ化すると、AC\overline{A}\overline{C}
* ABC\overline{A}B\overline{C}ABC\overline{A}BCをグループ化すると、AB\overline{A}B
* ABC\overline{A}B\overline{C}ABCAB\overline{C}をグループ化すると、BCB\overline{C}
最終的にQの簡略化された論理式は、次のように表現できる。
Q = AC+AB+BC\overline{A}\overline{C} + \overline{A}B + B\overline{C}
しかし、カルノー図を正しく使って簡略化すると、次のようになるはずです。
1.ABC\overline{A}\overline{B}\overline{C}ABC\overline{A}B\overline{C} をグループ化すると AC\overline{A}\overline{C}になる。
2.ABC\overline{A}B\overline{C}ABC\overline{A}BCをグループ化すると AB\overline{A}Bとなる。
3.ABCAB\overline{C}は単独で、これ以上まとめられない。
よって、
Q=AC+AB+ABCQ = \overline{A}\overline{C} + \overline{A}B + AB\overline{C}

3. 最終的な答え

Q=AC+AB+ABCQ = \overline{A}\overline{C} + \overline{A}B + AB\overline{C}

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