$n$次正方行列$A$について、$A$が正則行列であるとき、その転置行列${}^tA$も正則行列であり、${}^t(A)^{-1} = ({}^tA)^{-1}$であることを示す。
2025/7/31
1. 問題の内容
次正方行列について、が正則行列であるとき、その転置行列も正則行列であり、であることを示す。
2. 解き方の手順
ステップ1:が正則であることから、 (単位行列) が成り立つことを確認します。
ステップ2:ステップ1の式の転置を取ります。転置の性質として、とが成り立ちます。
ステップ3:ステップ2の結果から、が成り立つことがわかります。
これは、がの逆行列であることを意味します。したがって、は正則であり、その逆行列はです。
つまり、
が成り立ちます。