整数 $n$ に対して、命題「$n^2$ が3の倍数でなければ、$n$ は3の倍数でない」が真であることを、対偶を用いて証明せよ。

数論命題対偶無理数背理法平方根整数の性質
2025/7/31
## 問題29

1. 問題の内容

整数 nn に対して、命題「n2n^2 が3の倍数でなければ、nn は3の倍数でない」が真であることを、対偶を用いて証明せよ。

2. 解き方の手順

この命題の対偶は、「nn が3の倍数ならば、n2n^2 も3の倍数である」となる。この対偶が真であることを示す。
nn が3の倍数であるとき、ある整数 kk を用いて、n=3kn = 3k と表せる。
このとき、n2n^2 は、
n2=(3k)2=9k2=3(3k2)n^2 = (3k)^2 = 9k^2 = 3(3k^2)
となる。
3k23k^2 は整数なので、n2n^2 は3の倍数である。
したがって、対偶「nn が3の倍数ならば、n2n^2 も3の倍数である」は真である。
対偶が真であるとき、元の命題も真であるから、命題「n2n^2 が3の倍数でなければ、nn は3の倍数でない」は真である。

3. 最終的な答え

nn が3の倍数ならば、n2n^2 も3の倍数であるため、対偶を用いて「n2n^2 が3の倍数でなければ、nn は3の倍数でない」ことを証明できた。
## 問題30

1. 問題の内容

6\sqrt{6} が無理数であることを用いて、3+2\sqrt{3} + \sqrt{2} が無理数であることを示せ。

2. 解き方の手順

背理法を用いる。3+2\sqrt{3} + \sqrt{2} が無理数でない、つまり有理数であると仮定する。
3+2=r\sqrt{3} + \sqrt{2} = r (rrは有理数) とおく。
両辺を2乗すると、
(3+2)2=r2(\sqrt{3} + \sqrt{2})^2 = r^2
3+26+2=r23 + 2\sqrt{6} + 2 = r^2
5+26=r25 + 2\sqrt{6} = r^2
26=r252\sqrt{6} = r^2 - 5
6=r252\sqrt{6} = \frac{r^2 - 5}{2}
rr は有理数なので、r2r^2 も有理数であり、r25r^2 - 5 も有理数である。したがって、r252\frac{r^2 - 5}{2} も有理数である。
これは、6\sqrt{6} が無理数であるという仮定に矛盾する。
したがって、3+2\sqrt{3} + \sqrt{2} は無理数である。

3. 最終的な答え

3+2\sqrt{3} + \sqrt{2} は無理数である。

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