## 問題29
1. 問題の内容
整数 に対して、命題「 が3の倍数でなければ、 は3の倍数でない」が真であることを、対偶を用いて証明せよ。
2. 解き方の手順
この命題の対偶は、「 が3の倍数ならば、 も3の倍数である」となる。この対偶が真であることを示す。
が3の倍数であるとき、ある整数 を用いて、 と表せる。
このとき、 は、
となる。
は整数なので、 は3の倍数である。
したがって、対偶「 が3の倍数ならば、 も3の倍数である」は真である。
対偶が真であるとき、元の命題も真であるから、命題「 が3の倍数でなければ、 は3の倍数でない」は真である。
3. 最終的な答え
が3の倍数ならば、 も3の倍数であるため、対偶を用いて「 が3の倍数でなければ、 は3の倍数でない」ことを証明できた。
## 問題30
1. 問題の内容
が無理数であることを用いて、 が無理数であることを示せ。
2. 解き方の手順
背理法を用いる。 が無理数でない、つまり有理数であると仮定する。
(は有理数) とおく。
両辺を2乗すると、
は有理数なので、 も有理数であり、 も有理数である。したがって、 も有理数である。
これは、 が無理数であるという仮定に矛盾する。
したがって、 は無理数である。
3. 最終的な答え
は無理数である。