$g(x) = -x + 1$ とする。 $(f \circ f)(x) = x$ かつ $(f \circ g)(x) = (g \circ f)(x)$ を満たす1次関数 $f(x)$ を求める。

代数学関数合成関数1次関数方程式
2025/7/31

1. 問題の内容

g(x)=x+1g(x) = -x + 1 とする。
(ff)(x)=x(f \circ f)(x) = x かつ (fg)(x)=(gf)(x)(f \circ g)(x) = (g \circ f)(x) を満たす1次関数 f(x)f(x) を求める。

2. 解き方の手順

f(x)f(x) を1次関数なので f(x)=ax+bf(x) = ax + b とおく。
まず、(ff)(x)=x(f \circ f)(x) = x より、
f(f(x))=f(ax+b)=a(ax+b)+b=a2x+ab+b=xf(f(x)) = f(ax+b) = a(ax+b) + b = a^2x + ab + b = x
これが任意の xx で成り立つためには、
a2=1a^2 = 1 かつ ab+b=0ab + b = 0 である必要がある。
a2=1a^2 = 1 より a=1a = 1 または a=1a = -1 である。
(i) a=1a = 1 のとき、ab+b=b+b=2b=0ab+b = b + b = 2b = 0 より b=0b = 0 となる。
よって f(x)=xf(x) = x となる。
(ii) a=1a = -1 のとき、ab+b=b+b=0ab+b = -b + b = 0 となり、bb は任意の実数となる。
よって f(x)=x+bf(x) = -x + b となる。
次に (fg)(x)=(gf)(x)(f \circ g)(x) = (g \circ f)(x) を検討する。
f(g(x))=f(x+1)=a(x+1)+b=ax+a+bf(g(x)) = f(-x+1) = a(-x+1) + b = -ax + a + b
g(f(x))=g(ax+b)=(ax+b)+1=axb+1g(f(x)) = g(ax+b) = -(ax+b) + 1 = -ax - b + 1
したがって、ax+a+b=axb+1-ax + a + b = -ax - b + 1
a+b=b+1a + b = -b + 1
a+2b=1a + 2b = 1
(i) a=1a = 1 のとき、1+2b=11 + 2b = 1 より 2b=02b = 0 となり b=0b = 0
f(x)=xf(x) = x
(ii) a=1a = -1 のとき、1+2b=1-1 + 2b = 1 より 2b=22b = 2 となり b=1b = 1
f(x)=x+1f(x) = -x + 1
したがって、求める1次関数は f(x)=xf(x) = x または f(x)=x+1f(x) = -x + 1

3. 最終的な答え

f(x)=xf(x) = x または f(x)=x+1f(x) = -x + 1

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