無限遠における万有引力ポテンシャルを 0 とした場合、人工衛星が持つ力学的エネルギーを求めよ。

応用数学力学万有引力エネルギー円軌道
2025/7/31

1. 問題の内容

無限遠における万有引力ポテンシャルを 0 とした場合、人工衛星が持つ力学的エネルギーを求めよ。

2. 解き方の手順

人工衛星の力学的エネルギーは、運動エネルギーとポテンシャルエネルギーの和で表されます。
* **運動エネルギー (KE)**: KE=12mv2KE = \frac{1}{2}mv^2 (m は衛星の質量、v は速度)
* **ポテンシャルエネルギー (PE)**: PE=GMmrPE = -\frac{GMm}{r} (G は万有引力定数、M は地球の質量、r は地球の中心からの距離)
人工衛星が円軌道を描いて運動している場合、向心力は万有引力によって供給されます。したがって、
mv2r=GMmr2\frac{mv^2}{r} = \frac{GMm}{r^2}
この式から、mv2mv^2 を求めます。
mv2=GMmrmv^2 = \frac{GMm}{r}
運動エネルギーを書き換えます。
KE=12mv2=12GMmrKE = \frac{1}{2}mv^2 = \frac{1}{2}\frac{GMm}{r}
力学的エネルギー E は、運動エネルギーとポテンシャルエネルギーの和なので、
E=KE+PE=12GMmrGMmr=12GMmrE = KE + PE = \frac{1}{2}\frac{GMm}{r} - \frac{GMm}{r} = -\frac{1}{2}\frac{GMm}{r}

3. 最終的な答え

人工衛星が持つ力学的エネルギーは 12GMmr-\frac{1}{2}\frac{GMm}{r} です。

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