関数 $y = \frac{x}{\tan x}$ を微分した $y'$ を求める問題です。

解析学微分三角関数商の微分
2025/7/31

1. 問題の内容

関数 y=xtanxy = \frac{x}{\tan x} を微分した yy' を求める問題です。

2. 解き方の手順

商の微分公式を使います。商の微分公式は以下の通りです。
(uv)=uvuvv2(\frac{u}{v})' = \frac{u'v - uv'}{v^2}
ここで、u=xu = xv=tanxv = \tan x とすると、
u=ddx(x)=1u' = \frac{d}{dx}(x) = 1
v=ddx(tanx)=1cos2xv' = \frac{d}{dx}(\tan x) = \frac{1}{\cos^2 x}
したがって、
y=1tanxx1cos2xtan2x=tanxxcos2xtan2xy' = \frac{1 \cdot \tan x - x \cdot \frac{1}{\cos^2 x}}{\tan^2 x} = \frac{\tan x - \frac{x}{\cos^2 x}}{\tan^2 x}
ここで、tanx=sinxcosx\tan x = \frac{\sin x}{\cos x} であるから、
y=sinxcosxxcos2xsin2xcos2x=sinxcosxxcos2xsin2xcos2x=sinxcosxxsin2xy' = \frac{\frac{\sin x}{\cos x} - \frac{x}{\cos^2 x}}{\frac{\sin^2 x}{\cos^2 x}} = \frac{\frac{\sin x \cos x - x}{\cos^2 x}}{\frac{\sin^2 x}{\cos^2 x}} = \frac{\sin x \cos x - x}{\sin^2 x}

3. 最終的な答え

y=sinxcosxxsin2xy' = \frac{\sin x \cos x - x}{\sin^2 x}
選択肢の3が正解です。

「解析学」の関連問題

曲線 $C: x = \sin(\pi(t^2 + 1)), y = \cos(\pi(t^2 - 1))$ ($0 \le t \le 2$) の長さを求める。

曲線弧長積分パラメータ表示
2025/8/2

与えられた定積分を計算します。具体的には、以下の5つの定積分を計算します。 (7) $\int_{1}^{\infty} \frac{1}{x^4} dx$ (8) $\int_{0}^{2} \fr...

定積分積分計算広義積分部分分数分解置換積分三角関数の積分
2025/8/2

関数 $f(x) = x^3 + ax^2 + bx + 2$ が $x = -2$ で極大値、 $x = 4$ で極小値をとるとき、定数 $a, b$ の値を求める。

微分極値関数の増減連立方程式
2025/8/2

与えられた積分 $\int \frac{-2x}{\sqrt{2x+3}} dx$ を計算します。

積分置換積分不定積分
2025/8/2

以下の2つの二変数関数の極限を求める問題です。 (1) $\lim_{(x,y) \to (0,0)} \frac{xy}{\sqrt{x^2 + y^2}}$ (2) $\lim_{(x,y) \t...

多変数関数極限極座標変換二変数関数
2025/8/2

自然数 $n$ について、定積分 $\int_{-1}^{1} (1-x^2)^n dx$ を $\Gamma$ 関数を使って表し、その値を求める問題です。ただし、置換 $t = \frac{x+1}...

定積分ガンマ関数ベータ関数置換積分
2025/8/2

自然数 $n$ に対して、積分 $\int_{-1}^1 (1-x^2)^n dx$ を$\Gamma$関数を使って表し、その値を求める。

積分ガンマ関数ベータ関数置換積分
2025/8/2

与えられた定積分 $\int_{0}^{\infty} \frac{dx}{1+x^2}$ の値を求めます。

定積分積分arctan極限
2025/8/2

問題は、広義積分 $\int_{-1}^{1} \frac{dx}{\sqrt{1-x^2}}$ を、積分範囲の端点で特異点を持つため、極限を用いて計算するものです。具体的には、 $\lim_{\ep...

広義積分逆三角関数極限定積分積分
2025/8/2

定積分 $\int_{0}^{1} \log x \, dx$ を計算します。

定積分部分積分ロピタルの定理対数関数
2025/8/2