$n$を自然数とするとき、$y = \cos x$ の第$2n$次導関数 $y^{(2n)}$ を求める問題です。

解析学微分導関数三角関数規則性
2025/7/31

1. 問題の内容

nnを自然数とするとき、y=cosxy = \cos x の第2n2n次導関数 y(2n)y^{(2n)} を求める問題です。

2. 解き方の手順

y=cosxy = \cos x の導関数を繰り返し計算し、規則性を見つけます。
* y=sinxy' = -\sin x
* y=cosxy'' = -\cos x
* y=sinxy''' = \sin x
* y(4)=cosxy^{(4)} = \cos x
4階微分するごとに元の関数 cosx\cos x に戻ります。したがって、y(4)=y=cosxy^{(4)} = y = \cos x
2n2n次導関数は、4で割った余りで分類できます。
2n=4k2n = 4kkkは整数)のとき、y(2n)=y(4k)=cosxy^{(2n)} = y^{(4k)} = \cos x
2n=4k+22n = 4k + 2kkは整数)のとき、y(2n)=y(4k+2)=y=cosxy^{(2n)} = y^{(4k+2)} = y'' = -\cos x
nn が偶数のとき n=2kn=2kとすると 2n=4k2n=4k よって y(2n)=cosx=(1)ncosxy^{(2n)} = \cos x = (-1)^n \cos x
nn が奇数のとき n=2k+1n=2k+1とすると 2n=4k+22n=4k+2 よって y(2n)=cosx=(1)ncosxy^{(2n)} = -\cos x = (-1)^n \cos x
したがって、y(2n)=(1)ncosxy^{(2n)} = (-1)^n \cos xが成り立ちます。

3. 最終的な答え

y(2n)=(1)ncosxy^{(2n)} = (-1)^n \cos x
選択肢3が正解。

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