$z = g(y)$, $y = f(x)$ で、$f$と$g$がともに2回微分可能であるとき、次の式が成り立つことを示します。 $$\frac{d^2z}{dx^2} = \frac{d^2z}{dy^2} \left( \frac{dy}{dx} \right)^2 + \frac{dz}{dy} \frac{d^2y}{dx^2}$$

解析学合成関数の微分二階微分連鎖律
2025/7/31

1. 問題の内容

z=g(y)z = g(y), y=f(x)y = f(x) で、ffggがともに2回微分可能であるとき、次の式が成り立つことを示します。
d2zdx2=d2zdy2(dydx)2+dzdyd2ydx2\frac{d^2z}{dx^2} = \frac{d^2z}{dy^2} \left( \frac{dy}{dx} \right)^2 + \frac{dz}{dy} \frac{d^2y}{dx^2}

2. 解き方の手順

まず、zzxxで1回微分します。zzyyの関数、yyxxの関数なので、合成関数の微分公式を使います。
dzdx=dzdydydx\frac{dz}{dx} = \frac{dz}{dy} \frac{dy}{dx}
次に、dzdx\frac{dz}{dx}xxで微分します。ここで、dzdy\frac{dz}{dy}yyの関数なので、積の微分と合成関数の微分を用いる必要があります。
d2zdx2=ddx(dzdydydx)\frac{d^2z}{dx^2} = \frac{d}{dx} \left( \frac{dz}{dy} \frac{dy}{dx} \right)
=ddx(dzdy)dydx+dzdyddx(dydx)= \frac{d}{dx} \left( \frac{dz}{dy} \right) \frac{dy}{dx} + \frac{dz}{dy} \frac{d}{dx} \left( \frac{dy}{dx} \right)
=ddy(dzdy)dydxdydx+dzdyd2ydx2= \frac{d}{dy} \left( \frac{dz}{dy} \right) \frac{dy}{dx} \frac{dy}{dx} + \frac{dz}{dy} \frac{d^2y}{dx^2}
=d2zdy2(dydx)2+dzdyd2ydx2= \frac{d^2z}{dy^2} \left( \frac{dy}{dx} \right)^2 + \frac{dz}{dy} \frac{d^2y}{dx^2}

3. 最終的な答え

d2zdx2=d2zdy2(dydx)2+dzdyd2ydx2\frac{d^2z}{dx^2} = \frac{d^2z}{dy^2} \left( \frac{dy}{dx} \right)^2 + \frac{dz}{dy} \frac{d^2y}{dx^2}
よって、与えられた式が成り立つことが示されました。

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