右の図のような道がある町で、PからQまで遠回りをしないで行く場合の道順の総数を、次のそれぞれの場合について求めます。 (1) Rを通って行く。 (2) ×印の箇所を通らないで行く。 (3) Rを通り、×印の箇所を通らないで行く。

離散数学組み合わせ道順場合の数順列
2025/7/31

1. 問題の内容

右の図のような道がある町で、PからQまで遠回りをしないで行く場合の道順の総数を、次のそれぞれの場合について求めます。
(1) Rを通って行く。
(2) ×印の箇所を通らないで行く。
(3) Rを通り、×印の箇所を通らないで行く。

2. 解き方の手順

まず、PからQまで遠回りをせずに進むには、右に進むか上に進むかしかありません。
(1) Rを通って行く場合
PからRまでの道順の数と、RからQまでの道順の数を掛け合わせます。
PからRまでは右に2回、上に1回進むので、道順の数は3C1=3!1!2!=3_{3}C_{1} = \frac{3!}{1!2!} = 3通りです。
RからQまでは右に3回、上に3回進むので、道順の数は6C3=6!3!3!=6×5×43×2×1=20_{6}C_{3} = \frac{6!}{3!3!} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20通りです。
したがって、PからRを通ってQまで行く道順の数は、 3×20=603 \times 20 = 60通りです。
(2) ×印の箇所を通らないで行く場合
まず、PからQまで行くすべての道順の数を求めます。
PからQまでは右に5回、上に4回進むので、道順の数は9C4=9!4!5!=9×8×7×64×3×2×1=126_{9}C_{4} = \frac{9!}{4!5!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 126通りです。
次に、×印の箇所を通る道順の数を求めます。
Pから×印までは右に3回、上に2回進むので、道順の数は5C2=5!2!3!=5×42×1=10_{5}C_{2} = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10通りです。
×印からQまでは右に2回、上に2回進むので、道順の数は4C2=4!2!2!=4×32×1=6_{4}C_{2} = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6通りです。
したがって、Pから×印を通ってQまで行く道順の数は、 10×6=6010 \times 6 = 60通りです。
したがって、×印の箇所を通らないで行く道順の数は、12660=66126 - 60 = 66通りです。
(3) Rを通り、×印の箇所を通らないで行く場合
Rを通る道順の数は(1)より60通りです。
このうち、Rを通り、かつ×印を通る道順の数を求めます。
PからRまでは(1)より3通りです。
Rから×印までは右に1回、上に1回進むので、道順の数は2C1=2_{2}C_{1}= 2通りです。
×印からQまでは(2)より6通りです。
したがって、PからRを通り×印を通ってQまで行く道順の数は、3×2×6=363 \times 2 \times 6 = 36通りです。
したがって、Rを通り、×印の箇所を通らないで行く道順の数は、 6036=2460 - 36 = 24通りです。

3. 最終的な答え

(1) 60通り
(2) 66通り
(3) 24通り

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