万有引力で引き合う2つの星に関する問題です。万有引力定数を$G$とし、以下の問いに答えます。 (1) 星1と星2の質量をそれぞれ$m$、$3m$、位置ベクトルをそれぞれ$\vec{r_1}$、$\vec{r_2}$とします。重心のおおよその位置を図示し、重心の位置ベクトル$\vec{r_G}$を求めます。 (2) 星1が星2に及ぼす力を$\vec{F_{12}}$、星2が星1に及ぼす力を$\vec{F_{21}}$とします。星1と星2の間の距離を$r$としたとき、それぞれの力の大きさ$|\vec{F_{12}}|$、$|\vec{F_{21}}|$および$\vec{F_{12}} + \vec{F_{21}}$を求めます。

応用数学万有引力ベクトル重心物理
2025/7/31

1. 問題の内容

万有引力で引き合う2つの星に関する問題です。万有引力定数をGGとし、以下の問いに答えます。
(1) 星1と星2の質量をそれぞれmm3m3m、位置ベクトルをそれぞれr1\vec{r_1}r2\vec{r_2}とします。重心のおおよその位置を図示し、重心の位置ベクトルrG\vec{r_G}を求めます。
(2) 星1が星2に及ぼす力をF12\vec{F_{12}}、星2が星1に及ぼす力をF21\vec{F_{21}}とします。星1と星2の間の距離をrrとしたとき、それぞれの力の大きさF12|\vec{F_{12}}|F21|\vec{F_{21}}|およびF12+F21\vec{F_{12}} + \vec{F_{21}}を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 重心の位置ベクトルrG\vec{r_G}は、各質量の位置ベクトルに質量をかけて足し合わせ、全体の質量で割ることで求められます。
rG=mr1+3mr2m+3m\vec{r_G} = \frac{m\vec{r_1} + 3m\vec{r_2}}{m+3m}
rG=mr1+3mr24m\vec{r_G} = \frac{m\vec{r_1} + 3m\vec{r_2}}{4m}
rG=r1+3r24\vec{r_G} = \frac{\vec{r_1} + 3\vec{r_2}}{4}
rG=14(r1+3r2)\vec{r_G} = \frac{1}{4}(\vec{r_1} + 3\vec{r_2})
重心の位置は、星1から星2に向かって、星1と星2の間の距離の3/4の位置になります。
(2) 星1が星2に及ぼす力F12\vec{F_{12}}の大きさF12|\vec{F_{12}}|と、星2が星1に及ぼす力F21\vec{F_{21}}の大きさF21|\vec{F_{21}}|は、万有引力の法則によって求められます。
F12=Gm(3m)r2=3Gm2r2|\vec{F_{12}}| = G\frac{m(3m)}{r^2} = \frac{3Gm^2}{r^2}
F21=G(3m)mr2=3Gm2r2|\vec{F_{21}}| = G\frac{(3m)m}{r^2} = \frac{3Gm^2}{r^2}
F12\vec{F_{12}}F21\vec{F_{21}}は作用反作用の関係にあるため、向きが反対で大きさが等しくなります。したがって、
F12+F21=0\vec{F_{12}} + \vec{F_{21}} = 0

3. 最終的な答え

(1) 重心の位置ベクトル: rG=14(r1+3r2)\vec{r_G} = \frac{1}{4}(\vec{r_1} + 3\vec{r_2})
(2) 力の大きさ:
F12=3Gm2r2|\vec{F_{12}}| = \frac{3Gm^2}{r^2}
F21=3Gm2r2|\vec{F_{21}}| = \frac{3Gm^2}{r^2}
F12+F21=0\vec{F_{12}} + \vec{F_{21}} = 0

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