この問題は、ベータ関数や二項定理、あるいはWallis積などを使って解くことができます。今回は、ベータ関数を用いた方法で解きます。
まず、ベータ関数の定義を確認します。
B(x,y)=∫01tx−1(1−t)y−1dt=Γ(x+y)Γ(x)Γ(y) ここで、Γ(x)はガンマ関数です。 次に、ベータ関数の別の表現として以下があります。
B(x,y)=2∫02π(sinθ)2x−1(cosθ)2y−1dθ これらのベータ関数の定義より
∫01tx−1(1−t)y−1dt=2∫0π/2(sinθ)2x−1(cosθ)2y−1dθ が成り立ちます。
ここで、x=y=21 とすると、 B(21,21)=Γ(1)Γ(21)Γ(21)=1ππ=π また、
B(21,21)=2∫02π(sinθ)0(cosθ)0dθ=2∫02π1dθ=2⋅2π=π ここで、arcsinx のマクローリン展開を考えます。 arcsinx=∑k=0∞22k(k!)2(2k)!2k+1x2k+1 arcsin1=∑k=0∞22k(k!)2(2k)!2k+11 arcsin1=2π なので、 ∑k=0∞22k(k!)2(2k)!2k+11=2π