3人の受験生A, B, Cがいて、それぞれの志望校に合格する確率が$P(A) = \frac{4}{5}, P(B) = \frac{3}{4}, P(C) = \frac{2}{3}$である。 (1) 3人とも合格する確率を求めよ。 (2) 2人だけ合格する確率を求めよ。 (3) 少なくとも1人が合格する確率を求めよ。

確率論・統計学確率独立事象排反事象条件付き確率
2025/7/31

1. 問題の内容

3人の受験生A, B, Cがいて、それぞれの志望校に合格する確率がP(A)=45,P(B)=34,P(C)=23P(A) = \frac{4}{5}, P(B) = \frac{3}{4}, P(C) = \frac{2}{3}である。
(1) 3人とも合格する確率を求めよ。
(2) 2人だけ合格する確率を求めよ。
(3) 少なくとも1人が合格する確率を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 3人とも合格する確率は、それぞれの確率を掛け合わせることで求められる。
P(3人とも合格)=P(A)×P(B)×P(C)P(\text{3人とも合格}) = P(A) \times P(B) \times P(C)
(2) 2人だけ合格する確率は、AとBが合格してCが不合格、AとCが合格してBが不合格、BとCが合格してAが不合格の3つのケースの確率を足し合わせることで求められる。
P(2人だけ合格)=P(A)P(B)(1P(C))+P(A)(1P(B))P(C)+(1P(A))P(B)P(C)P(\text{2人だけ合格}) = P(A)P(B)(1-P(C)) + P(A)(1-P(B))P(C) + (1-P(A))P(B)P(C)
(3) 少なくとも1人が合格する確率は、1 - (全員が不合格の確率) で求められる。
P(少なくとも1人合格)=1(1P(A))(1P(B))(1P(C))P(\text{少なくとも1人合格}) = 1 - (1-P(A))(1-P(B))(1-P(C))
具体的な計算:
(1)
P(3人とも合格)=45×34×23=2460=25P(\text{3人とも合格}) = \frac{4}{5} \times \frac{3}{4} \times \frac{2}{3} = \frac{24}{60} = \frac{2}{5}
(2)
P(2人だけ合格)=45×34×(123)+45×(134)×23+(145)×34×23P(\text{2人だけ合格}) = \frac{4}{5} \times \frac{3}{4} \times (1-\frac{2}{3}) + \frac{4}{5} \times (1-\frac{3}{4}) \times \frac{2}{3} + (1-\frac{4}{5}) \times \frac{3}{4} \times \frac{2}{3}
=45×34×13+45×14×23+15×34×23= \frac{4}{5} \times \frac{3}{4} \times \frac{1}{3} + \frac{4}{5} \times \frac{1}{4} \times \frac{2}{3} + \frac{1}{5} \times \frac{3}{4} \times \frac{2}{3}
=1260+860+660=2660=1330= \frac{12}{60} + \frac{8}{60} + \frac{6}{60} = \frac{26}{60} = \frac{13}{30}
(3)
P(少なくとも1人合格)=1(145)(134)(123)=1(15×14×13)=1160=5960P(\text{少なくとも1人合格}) = 1 - (1-\frac{4}{5})(1-\frac{3}{4})(1-\frac{2}{3}) = 1 - (\frac{1}{5} \times \frac{1}{4} \times \frac{1}{3}) = 1 - \frac{1}{60} = \frac{59}{60}

3. 最終的な答え

(1) 3人とも合格する確率: 25\frac{2}{5}
(2) 2人だけ合格する確率: 1330\frac{13}{30}
(3) 少なくとも1人が合格する確率: 5960\frac{59}{60}

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