正六角形の頂点を動く点Pがあり、最初は頂点Oにいます。サイコロを投げて、偶数が出たら時計回りに2つ、奇数が出たら反時計回りに1つ頂点を移動します。 (1) サイコロを3回投げたとき、Pが頂点Oに戻る確率を求めます。 (2) サイコロを6回投げたとき、Pが頂点Oに戻る確率を求めます。

確率論・統計学確率確率分布サイコロ場合の数
2025/7/31

1. 問題の内容

正六角形の頂点を動く点Pがあり、最初は頂点Oにいます。サイコロを投げて、偶数が出たら時計回りに2つ、奇数が出たら反時計回りに1つ頂点を移動します。
(1) サイコロを3回投げたとき、Pが頂点Oに戻る確率を求めます。
(2) サイコロを6回投げたとき、Pが頂点Oに戻る確率を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
サイコロを3回投げたとき、偶数が出る回数をxx回、奇数が出る回数をyy回とします。すると、x+y=3x+y=3となります。Pが頂点Oに戻るためには、2xy2x - yが6の倍数である必要があります。つまり、2xy=6k2x-y = 6k (kは整数) ということになります。
y=3xy = 3-x2xy=6k2x - y = 6kに代入すると、2x(3x)=6k2x - (3-x) = 6kより、3x3=6k3x - 3 = 6k、つまりx1=2kx-1 = 2kとなります。したがって、x=2k+1x = 2k+1です。
xxは0から3までの整数なので、kkは整数であることから以下の可能性を考慮します。
* k=0k = 0のとき、x=1x=1y=2y=2
* k=1k = 1のとき、x=3x=3y=0y=0
x=1,y=2x=1, y=2の場合、確率は 3C1(12)1(12)2=38{}_3C_1 (\frac{1}{2})^1 (\frac{1}{2})^2 = \frac{3}{8}
x=3,y=0x=3, y=0の場合、確率は 3C3(12)3(12)0=18{}_3C_3 (\frac{1}{2})^3 (\frac{1}{2})^0 = \frac{1}{8}
よって、求める確率は38+18=48=12\frac{3}{8} + \frac{1}{8} = \frac{4}{8} = \frac{1}{2}
(2)
サイコロを6回投げたとき、偶数が出る回数をxx回、奇数が出る回数をyy回とします。すると、x+y=6x+y=6となります。Pが頂点Oに戻るためには、2xy2x - yが6の倍数である必要があります。つまり、2xy=6k2x-y = 6k (kは整数) ということになります。
y=6xy = 6-x2xy=6k2x - y = 6kに代入すると、2x(6x)=6k2x - (6-x) = 6kより、3x6=6k3x - 6 = 6k、つまりx2=2kx-2 = 2kとなります。したがって、x=2k+2x = 2k+2です。
xxは0から6までの整数なので、kkは整数であることから以下の可能性を考慮します。
* k=1k = -1のとき、x=0x=0y=6y=6
* k=0k = 0のとき、x=2x=2y=4y=4
* k=1k = 1のとき、x=4x=4y=2y=2
* k=2k = 2のとき、x=6x=6y=0y=0
x=0,y=6x=0, y=6の場合、確率は 6C0(12)0(12)6=164{}_6C_0 (\frac{1}{2})^0 (\frac{1}{2})^6 = \frac{1}{64}
x=2,y=4x=2, y=4の場合、確率は 6C2(12)2(12)4=1564{}_6C_2 (\frac{1}{2})^2 (\frac{1}{2})^4 = \frac{15}{64}
x=4,y=2x=4, y=2の場合、確率は 6C4(12)4(12)2=1564{}_6C_4 (\frac{1}{2})^4 (\frac{1}{2})^2 = \frac{15}{64}
x=6,y=0x=6, y=0の場合、確率は 6C6(12)6(12)0=164{}_6C_6 (\frac{1}{2})^6 (\frac{1}{2})^0 = \frac{1}{64}
よって、求める確率は164+1564+1564+164=3264=12\frac{1}{64} + \frac{15}{64} + \frac{15}{64} + \frac{1}{64} = \frac{32}{64} = \frac{1}{2}

3. 最終的な答え

(1) 12\frac{1}{2}
(2) 12\frac{1}{2}

「確率論・統計学」の関連問題

右図のような道路網において、地点Aから地点Bまで最短経路で移動する。 (1) AからBへの経路の総数を求める。 (2) Cを通ってAからBへ行く確率を求める。 (3) Cを通るがDを通らないでAからB...

確率最短経路組み合わせ条件付き確率
2025/8/1

10人の生徒の数学のテストの得点データが与えられています。ただし、$a$ は0以上100以下の整数です。 (1) $a$ の値がわからないとき、10名の得点の中央値として何通りの値があり得るか。 (2...

統計中央値平均値標準偏差データ分析
2025/8/1

あるメーカーのポップコーン1袋の重さは100gを基準としている。1袋の重さの標準偏差は6gである。144袋を無作為に抽出して調査したところ、平均の重さは98.8gであった。1袋の平均の重さは100gで...

統計的仮説検定母平均の検定z検定有意水準標本平均標準偏差
2025/8/1

100人の野球選手を無作為に抽出して調査した結果、直近1週間で打ったホームランの本数が表にまとめられている。このデータから、1人あたりのホームラン数の母平均を信頼度95%で推定する。

統計的推定信頼区間母平均標本平均標本標準偏差
2025/8/1

問題2:1, 2, 3, 4のカードから2桁の整数を作る問題。 (1) 2桁の整数は全部で何通りできるか。 (2) 3の倍数ができる確率を求めよ。 問題3:赤玉2個、青玉3個の計5個の玉が入った袋から...

確率組み合わせ場合の数倍数
2025/8/1

8本のくじがあり、そのうち3本が当たりくじである。同時に3本引くとき、ちょうど2本当たる確率を求めよ。

確率組み合わせ確率分布
2025/8/1

与えられた度数分布表から最頻値を求める。

度数分布表最頻値統計
2025/8/1

大小2つのサイコロを同時に投げます。大きいサイコロの目を$a$、小さいサイコロの目を$b$とするとき、$\frac{b}{a}$ が整数となる組み合わせは何通りあるか答える問題です。

確率サイコロ場合の数整数
2025/8/1

袋の中に赤玉が4個、白玉が6個入っている。この袋から同時に2個の玉を取り出すとき、取り出した2個の玉が両方とも赤玉である確率を求めよ。

確率組み合わせ場合の数
2025/8/1

2つのサイコロを同時に投げたとき、2つとも奇数の目が出る確率を求める問題です。

確率サイコロ事象
2025/8/1