座標平面上に直線 $l: y=mx-4m$ と放物線 $C: y=\frac{1}{4}x^2$ がある。$l$ と $C$ は異なる2点 $P, Q$ で交わる。線分 $PQ$ の中点を $M$ とする。 (1) $l$ は $m$ の値にかかわらず通る定点の座標を求めよ。 (2) $m$ のとりうる値の範囲を求めよ。 (3) 点 $M$ の軌跡を求め、座標平面上に図示せよ。

代数学二次関数軌跡判別式連立方程式解と係数の関係
2025/7/31

1. 問題の内容

座標平面上に直線 l:y=mx4ml: y=mx-4m と放物線 C:y=14x2C: y=\frac{1}{4}x^2 がある。llCC は異なる2点 P,QP, Q で交わる。線分 PQPQ の中点を MM とする。
(1) llmm の値にかかわらず通る定点の座標を求めよ。
(2) mm のとりうる値の範囲を求めよ。
(3) 点 MM の軌跡を求め、座標平面上に図示せよ。

2. 解き方の手順

(1) ll の式 y=mx4my = mx - 4m を変形すると、
y=m(x4)y = m(x-4) となる。mm の値にかかわらずこの式が成り立つためには、
x4=0x - 4 = 0 かつ y=0y = 0 であればよい。よって、x=4,y=0x = 4, y = 0 となる。
(2) llCC が異なる2点で交わるための条件を考える。
連立方程式 y=mx4my = mx - 4my=14x2y = \frac{1}{4}x^2 を解く。
14x2=mx4m\frac{1}{4}x^2 = mx - 4m
x2=4mx16mx^2 = 4mx - 16m
x24mx+16m=0x^2 - 4mx + 16m = 0
この2次方程式が異なる2つの実数解を持つための条件は、判別式 D>0D > 0 である。
D=(4m)24(1)(16m)=16m264m=16m(m4)>0D = (-4m)^2 - 4(1)(16m) = 16m^2 - 64m = 16m(m - 4) > 0
したがって、m<0m < 0 または m>4m > 4
(3) 点 P,QP, Qxx 座標をそれぞれ α,β\alpha, \beta とすると、α,β\alpha, \betax24mx+16m=0x^2 - 4mx + 16m = 0 の解である。
解と係数の関係より、
α+β=4m\alpha + \beta = 4m
MM の座標を (X,Y)(X, Y) とすると、
X=α+β2=4m2=2mX = \frac{\alpha + \beta}{2} = \frac{4m}{2} = 2m
また、Y=mX4m=m(X4)Y = mX - 4m = m(X - 4)
X=2mX = 2m より m=X2m = \frac{X}{2} を代入すると、
Y=X2(X4)=12X22XY = \frac{X}{2}(X - 4) = \frac{1}{2}X^2 - 2X
よって、Y=12(X2)22Y = \frac{1}{2}(X - 2)^2 - 2
m<0m < 0 または m>4m > 4 より、X=2mX = 2m であるから、X<0X < 0 または X>8X > 8
したがって、点 MM の軌跡は、放物線 y=12(x2)22y = \frac{1}{2}(x - 2)^2 - 2x<0x < 0 または x>8x > 8 の部分である。

3. 最終的な答え

(1) (4,0)(4, 0)
(2) m<0m < 0 または m>4m > 4
(3) y=12(x2)22y = \frac{1}{2}(x - 2)^2 - 2x<0x < 0 または x>8x > 8 の部分。

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