与えられた $y = a \cos(b\theta + c)$ のグラフから、定数 $a, b, c$ および $p, q$ の値を求めます。ただし、$a>0$, $b>0$, $-\frac{\pi}{2} < c < 0$ です。

解析学三角関数グラフ振幅周期平行移動
2025/8/1

1. 問題の内容

与えられた y=acos(bθ+c)y = a \cos(b\theta + c) のグラフから、定数 a,b,ca, b, c および p,qp, q の値を求めます。ただし、a>0a>0, b>0b>0, π2<c<0-\frac{\pi}{2} < c < 0 です。

2. 解き方の手順

まず、aa はグラフの振幅を表すので、グラフから a=2a = 2 とわかります。
次に、グラフの周期を求めます。グラフは θ=π12\theta = -\frac{\pi}{12} で最大値をとり、θ=7π12\theta = \frac{7\pi}{12} で次の最大値をとるので、周期は
T=7π12(π12)=8π12=2π3T = \frac{7\pi}{12} - (-\frac{\pi}{12}) = \frac{8\pi}{12} = \frac{2\pi}{3}
周期 TTbb の関係は、T=2πbT = \frac{2\pi}{b} なので、
b=2πT=2π2π3=3b = \frac{2\pi}{T} = \frac{2\pi}{\frac{2\pi}{3}} = 3
したがって、b=3b = 3 です。
次に、cc を求めます。y=acos(bθ+c)y = a \cos(b\theta + c) は、y=acos(b(θ+cb))y = a \cos(b(\theta + \frac{c}{b})) と書き換えられます。これは y=acos(bθ)y = a \cos(b\theta)θ\theta 軸方向に cb-\frac{c}{b} だけ平行移動したものです。
グラフは y=2cos(3θ)y = 2 \cos(3\theta)θ\theta 軸方向にπ12-\frac{\pi}{12}だけ平行移動したものなので、
c3=π12-\frac{c}{3} = \frac{\pi}{12}
c=π4c = -\frac{\pi}{4}
したがって、c=π4c = -\frac{\pi}{4} です。
次に、pp を求めます。グラフの周期は2π3\frac{2\pi}{3}であり、θ=7π12\theta = \frac{7\pi}{12}で最大値を取るので、次の最小値をとるのはθ=7π12+12×2π3=7π12+π3=7π12+4π12=11π12\theta=\frac{7\pi}{12} + \frac{1}{2}\times \frac{2\pi}{3} = \frac{7\pi}{12} + \frac{\pi}{3} = \frac{7\pi}{12} + \frac{4\pi}{12} = \frac{11\pi}{12}です。
したがってp=11π12p = \frac{11\pi}{12}
最後に、qq を求めます。qqyy 軸との交点の yy 座標なので、θ=0\theta = 0 のときの yy の値を求めます。
q=2cos(3(0)π4)=2cos(π4)=2cos(π4)=222=2q = 2\cos(3(0) - \frac{\pi}{4}) = 2\cos(-\frac{\pi}{4}) = 2\cos(\frac{\pi}{4}) = 2 \cdot \frac{\sqrt{2}}{2} = \sqrt{2}
したがって、q=2q = \sqrt{2} です。

3. 最終的な答え

a=2a = 2
b=3b = 3
c=π4c = -\frac{\pi}{4}
p=11π12p = \frac{11\pi}{12}
q=2q = \sqrt{2}

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