1から12までの異なる整数が書かれた12枚のカードが入った箱から、同時に4枚のカードを取り出す。 (1) 4枚のカードの取り出し方の総数を求める。 (2) 4枚のカードに書かれた整数の和が奇数となる場合の数を求める。 (3) 4枚のカードに書かれた整数を小さい順にa, b, c, dとするとき、b=5となる場合の数と、a=3またはd>=11となる場合の数を求める。

確率論・統計学組み合わせ確率場合の数
2025/8/1

1. 問題の内容

1から12までの異なる整数が書かれた12枚のカードが入った箱から、同時に4枚のカードを取り出す。
(1) 4枚のカードの取り出し方の総数を求める。
(2) 4枚のカードに書かれた整数の和が奇数となる場合の数を求める。
(3) 4枚のカードに書かれた整数を小さい順にa, b, c, dとするとき、b=5となる場合の数と、a=3またはd>=11となる場合の数を求める。

2. 解き方の手順

(1) 4枚のカードの取り出し方の総数
12枚のカードから4枚を取り出す組み合わせの数を求める。これは組み合わせ12C4_{12}C_4で計算できる。
12C4=12!4!(124)!=12!4!8!=12×11×10×94×3×2×1=495_{12}C_4 = \frac{12!}{4!(12-4)!} = \frac{12!}{4!8!} = \frac{12 \times 11 \times 10 \times 9}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 495
(2) 4枚のカードの和が奇数になる場合
4枚の和が奇数になるのは、(奇数3枚、偶数1枚) または (奇数1枚、偶数3枚) の場合である。
1から12までの整数には、奇数が6枚、偶数が6枚ある。
(奇数3枚、偶数1枚)の場合: 6C3×6C1=6×5×43×2×1×6=20×6=120_6C_3 \times _6C_1 = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} \times 6 = 20 \times 6 = 120
(奇数1枚、偶数3枚)の場合: 6C1×6C3=6×6×5×43×2×1=6×20=120_6C_1 \times _6C_3 = 6 \times \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 6 \times 20 = 120
合計:120 + 120 = 240
(3) b=5となる場合
a<b<c<dであり、b=5なので、aは1,2,3,4のいずれかである。cとdは6,7,...,12のいずれかである。
aの選び方は4通り。cとdの選び方は8枚から2枚選ぶ組み合わせなので、8C2=8×72×1=28_8C_2 = \frac{8 \times 7}{2 \times 1} = 28通り。
したがって、4 × 28 = 112通り。
(4) a=3またはd>=11となる場合
(i) a=3の場合:
残り3枚は4から12までの9枚から選ぶ。
9C3=9×8×73×2×1=84_9C_3 = \frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1} = 84
(ii) d>=11の場合:
d=11のとき、残りの3枚は1から10までの整数から選ぶ。10C3=10×9×83×2×1=120_ {10}C_3 = \frac{10 \times 9 \times 8}{3 \times 2 \times 1} = 120
d=12のとき、残りの3枚は1から11までの整数から選ぶ。11C3=11×10×93×2×1=165_ {11}C_3 = \frac{11 \times 10 \times 9}{3 \times 2 \times 1} = 165
(iii) a=3かつd>=11の場合:
a=3, d=11のとき、残りの2枚は4から10までの7枚から選ぶ。7C2=7×62×1=21_7C_2 = \frac{7 \times 6}{2 \times 1} = 21
a=3, d=12のとき、残りの2枚は4から11までの8枚から選ぶ。8C2=8×72×1=28_8C_2 = \frac{8 \times 7}{2 \times 1} = 28
(i)+(ii) - (iii)
84+120+1652128=32084 + 120 + 165 - 21 - 28 = 320

3. 最終的な答え

(1) 495
(2) 240
(3) 112
(4) 320

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