与えられたy方向の運動方程式の微分方程式を解き、一般解を求める。 微分方程式は $\frac{dv_y}{dt} = -\frac{g}{m} - \frac{\gamma}{m}v_y$ または $\frac{dv_y}{dt} + \frac{\gamma}{m}v_y = -g$ と表される。 この微分方程式の一般解は、 $v_y(t) = C_2e^{-\frac{\gamma}{m}t} - \frac{mg}{\gamma}$ (C2は積分定数) で与えられている。

解析学微分方程式1階線形非同次微分方程式一般解積分
2025/8/1

1. 問題の内容

与えられたy方向の運動方程式の微分方程式を解き、一般解を求める。
微分方程式は
dvydt=gmγmvy\frac{dv_y}{dt} = -\frac{g}{m} - \frac{\gamma}{m}v_y
または
dvydt+γmvy=g\frac{dv_y}{dt} + \frac{\gamma}{m}v_y = -g
と表される。
この微分方程式の一般解は、
vy(t)=C2eγmtmgγv_y(t) = C_2e^{-\frac{\gamma}{m}t} - \frac{mg}{\gamma} (C2は積分定数)
で与えられている。

2. 解き方の手順

与えられた微分方程式は、1階線形非同次微分方程式である。
dvydt+γmvy=g\frac{dv_y}{dt} + \frac{\gamma}{m}v_y = -g
まず、同次方程式を解く。
dvydt+γmvy=0\frac{dv_y}{dt} + \frac{\gamma}{m}v_y = 0
dvyvy=γmdt\frac{dv_y}{v_y} = -\frac{\gamma}{m}dt
両辺を積分する。
dvyvy=γmdt\int \frac{dv_y}{v_y} = \int -\frac{\gamma}{m}dt
lnvy=γmt+C1\ln |v_y| = -\frac{\gamma}{m}t + C_1
vy=eγmt+C1=eC1eγmt=Ceγmtv_y = e^{-\frac{\gamma}{m}t + C_1} = e^{C_1}e^{-\frac{\gamma}{m}t} = Ce^{-\frac{\gamma}{m}t} (Cは任意定数)
次に、非同次方程式の特殊解を求める。vy=Av_y = A (定数)とおくと、
ddt(A)+γmA=g\frac{d}{dt}(A) + \frac{\gamma}{m}A = -g
0+γmA=g0 + \frac{\gamma}{m}A = -g
A=mgγA = -\frac{mg}{\gamma}
したがって、一般解は、
vy(t)=Ceγmtmgγv_y(t) = Ce^{-\frac{\gamma}{m}t} - \frac{mg}{\gamma}
積分定数CをC2C_2で置き換えると、
vy(t)=C2eγmtmgγv_y(t) = C_2e^{-\frac{\gamma}{m}t} - \frac{mg}{\gamma}

3. 最終的な答え

vy(t)=C2eγmtmgγv_y(t) = C_2e^{-\frac{\gamma}{m}t} - \frac{mg}{\gamma}

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