AとBの2つのグループの通学時間データが与えられています。 (1) 最小値、第1四分位数、第2四分位数(中央値)、第3四分位数、最大値を求め、表を完成させます。 (2) AとBの範囲を求めます。 (3) AとBの四分位範囲を求めます。 (4) AとBのどちらのグループのデータの散らばりの程度が大きいかを、根拠を示して答えます。
2025/8/1
1. 問題の内容
AとBの2つのグループの通学時間データが与えられています。
(1) 最小値、第1四分位数、第2四分位数(中央値)、第3四分位数、最大値を求め、表を完成させます。
(2) AとBの範囲を求めます。
(3) AとBの四分位範囲を求めます。
(4) AとBのどちらのグループのデータの散らばりの程度が大きいかを、根拠を示して答えます。
2. 解き方の手順
(1) 表を完成させるために、各グループのデータの最小値、最大値、四分位数を求めます。
* データを昇順に並べ替えます。
* A: 3, 6, 8, 12, 13, 17, 17, 20, 25, 28
* B: 5, 7, 9, 10, 15, 16, 18, 19, 21, 23
* 最小値と最大値を求めます。
* 中央値(第2四分位数)を求めます。データ数が偶数なので、中央2つの値の平均を計算します。
* 第1四分位数は、中央値より下のデータの、中央値です。
* 第3四分位数は、中央値より上のデータの、中央値です。
(2) 範囲を求めます。範囲 = 最大値 - 最小値
(3) 四分位範囲を求めます。四分位範囲 = 第3四分位数 - 第1四分位数
(4) データの散らばりの程度を比較します。範囲または四分位範囲が大きい方が、散らばりが大きいと言えます。
計算:
A:
* 最小値: 3
* 最大値: 28
* 中央値: (13 + 17) / 2 = 15
* 第1四分位数: (8 + 12) / 2 = 10
* 第3四分位数: (20 + 25) / 2 = 22.5
* 範囲: 28 - 3 = 25
* 四分位範囲: 22.5 - 10 = 12.5
B:
* 最小値: 5
* 最大値: 23
* 中央値: (15 + 16) / 2 = 15.5
* 第1四分位数: (7 + 9) / 2 = 8
* 第3四分位数: (19 + 21) / 2 = 20
* 範囲: 23 - 5 = 18
* 四分位範囲: 20 - 8 = 12
表を完成:
| | A (分) | B (分) |
|---------------------|--------|--------|
| 最小値 | 3 | 5 |
| 第1四分位数 | 10 | 8 |
| 第2四分位数 | 15 | 15.5 |
| 第3四分位数 | 22.5 | 20 |
| 最大値 | 28 | 23 |
3. 最終的な答え
(1) 完成した表は上記のとおり。
(2) 範囲: Aは25分、Bは18分。
(3) 四分位範囲: Aは12.5分、Bは12分。
(4) データの散らばりの程度が大きいのはAのグループです。根拠は、Aの範囲(25分)がBの範囲(18分)よりも大きいこと、および四分位範囲もA(12.5分)の方がB(12分)よりも大きいからです。