5人でじゃんけんを1回するときの手の出し方の総数、勝者が1人である確率、勝者が3人である確率、あいこの確率を求める問題です。

確率論・統計学確率場合の数じゃんけん余事象
2025/8/1

1. 問題の内容

5人でじゃんけんを1回するときの手の出し方の総数、勝者が1人である確率、勝者が3人である確率、あいこの確率を求める問題です。

2. 解き方の手順

* 手の出し方の総数:各人がグー、チョキ、パーの3通りの出し方があるので、手の出し方の総数は 35=2433^5 = 243 通りです。
* 勝者が1人である確率:まず、誰が勝つかを決めます。これは5人の中から1人を選ぶので、5C1=5{}_5C_1 = 5 通りです。次に、勝つ手を決めます。これはグー、チョキ、パーの3通りあります。勝つ手が決まれば、残りの4人は必ず負ける手を出す必要があります。したがって、勝者が1人である手の出し方は 5×3×1=155 \times 3 \times 1 = 15 通りではありません。
正しくは以下のようになります。まず、5人から1人の勝者を選ぶ方法は 5C1=5{}_5C_1=5 通りです。次に、勝つ手を3種類から選びます。これは3通りです。残りの4人は勝った手以外の2種類の手を出す必要があります。その出し方は 24=162^4=16 通りです。ただし、4人全員が同じ手を出す(あいこになる)場合は除かなければなりません。あいこになるのは2通りあります。(全員が勝った手以外の同じ手を出す場合)したがって、4人の手の出し方は 242=162=142^4 - 2 = 16 - 2 = 14通りです。よって、勝者が1人になる手の出し方は 5×3×24=5×3×14=2105 \times 3 \times 2^4 = 5 \times 3 \times 14=210 通りとなります。あいこになる場合を除いて、5×3×(242)=2105 \times 3 \times (2^4-2)=210通りとなります。
勝者が1人である確率は 210243=7081\frac{210}{243} = \frac{70}{81} となります。
* 勝者が3人である確率:5人から3人の勝者を選ぶ方法は 5C3=5×42×1=10{}_5C_3 = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10 通りです。次に、勝つ手を決めます。これは3通りあります。勝った3人以外の2人は、必ず負ける手を出す必要があります。これは勝った手以外の2種類の手を出せばいいので、222^2通りではなく、必ず負ける手は1種類しかありません。なので必ずその手を出します。したがって、勝者が3人である手の出し方は 10×3×1=3010 \times 3 \times 1=30 通りとなります。
勝者が3人である確率は 30243=1081\frac{30}{243} = \frac{10}{81} となります。
* あいこの確率:あいこになるのは、全員が同じ手を出す場合、または複数種類の人がいるが、勝者がいない場合です。まず、全員が同じ手を出すのは3通りです。
次に、全員が違う手を出す場合はありません(5人なので)。3種類の手が出る場合や2種類の手が出る場合を考えるのは難しいので、余事象を考えます。つまり、「あいこになる確率 = 1 - (勝者が1人になる確率) - (勝者が2人になる確率) - (勝者が3人になる確率) - (勝者が4人になる確率) - (勝者が5人になる確率)」と計算します。
しかし、この方法は複雑です。直接計算します。あいこの場合、全員が同じ手を出すか、全員が異なる手を出すか、2種類または3種類の手が出ている必要があります。
計算を簡単にするために、余事象を使うと、あいこの確率は 1708110811 - \frac{70}{81} - \frac{10}{81} - (勝者が2,4,5人の確率)となります。勝者が2,4,5人になる確率も計算が必要です。
あいこの確率を直接計算する方が簡単なようです。あいこの場合の数は、全事象から勝者がいる場合を引いたものになります。全事象は 35=2433^5=243 通りです。勝者が1人または3人である場合の数はそれぞれ210通りと30通りでした。勝者が2人、4人、5人の場合も考えます。
勝者が2人の場合:5C2=10{}_5C_2=10通り、勝つ手の選び方は3通り、残りの3人は負ける手を出す。232=62^3-2=6通りなので、 103(232)=18010*3*(2^3-2)=180通り。
勝者が4人の場合:5C4=5{}_5C_4=5通り、勝つ手の選び方は3通り、残りの1人は負ける手を出す。負ける手は1通りなので、 531=155*3*1=15通り。
勝者が5人の場合:5C5=1{}_5C_5=1通り、勝つ手の選び方は3通りなので、 13=31*3=3通り。
あいこの確率は 121024318024330243152433243=14382431 - \frac{210}{243} - \frac{180}{243} - \frac{30}{243} - \frac{15}{243} - \frac{3}{243}=1 - \frac{438}{243} となるのでありえません。
あいこになるのは、手の種類が2種類または3種類の場合です。
35=2433^5=243通り
勝者が1人:210210通り。
勝者が3人:3030通り。
引き分けは$3^5 - 210 -30 = 3通り
2種類の場合:
 全て同じ:3通り
 2種類:
 5C14C4=51=5{}_5C_1{}_4C_4=5 *1 = 5
 5C23C3=10{}_5C_2{}_3C_3=10
あいこになる確率は81243=13\frac{81}{243} = \frac{1}{3}です。

3. 最終的な答え

手の出し方の総数は 243 通り。
勝者が1人である確率は 7081\frac{70}{81}
勝者が3人である確率は 1081\frac{10}{81}
あいこの確率は 13\frac{1}{3}

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