$a$ が $0$ 以上のすべての実数値をとって変わるとき、 $xy$ 平面上の直線 $l_a: y = 2(a-1)x - a^2 + 2$ が通過する領域 $D$ を求め、図示せよ。

代数学二次関数領域不等式判別式放物線
2025/8/1

1. 問題の内容

aa00 以上のすべての実数値をとって変わるとき、 xyxy 平面上の直線 la:y=2(a1)xa2+2l_a: y = 2(a-1)x - a^2 + 2 が通過する領域 DD を求め、図示せよ。

2. 解き方の手順

(1) 直線 lal_a の方程式を変形します。
y=2(a1)xa2+2y = 2(a-1)x - a^2 + 2
y=2ax2xa2+2y = 2ax - 2x - a^2 + 2
a22xa+y+2x2=0a^2 - 2xa + y + 2x - 2 = 0
(2) aa の二次方程式とみなします。 aa が実数解を持つ条件を求めます。
aa が実数解を持つためには、判別式 D0D \geq 0 である必要があります。
D/4=(x)2(y+2x2)=x2y2x+20D/4 = (-x)^2 - (y + 2x - 2) = x^2 - y - 2x + 2 \geq 0
yx22x+2y \leq x^2 - 2x + 2
y(x1)2+1y \leq (x-1)^2 + 1
(3) a0a \geq 0 という条件があるので、さらに検討が必要です。
f(a)=a22xa+y+2x2=0f(a) = a^2 - 2xa + y + 2x - 2 = 0
この2次方程式が a0a \geq 0 の範囲に少なくとも1つの解を持つ条件を考えます。
i) 2つの解がともに正であるか、
ii) 1つの解が正、もう1つの解が負であるか、
iii) 解が a=0a = 0 である場合を考えます。
f(0)=y+2x20f(0) = y + 2x - 2 \leq 0 を満たすとき、 a0a \geq 0 に少なくとも1つの解を持つ可能性があります。
xx について考えると,x0x \geq 0 の時,a0a \geq 0 に解を持ちます。
a=0a=0のとき、y+2x2=0y+2x-2=0、つまり y=2x+2y = -2x+2
a=0a=0の時を考えると、y=2x+2y=-2x+2が領域に含まれる必要があります。
a=1a=1のとき、y=1+2=1y=-1+2=1。この時、すべてのxxで、y=1y=1が領域に含まれます。
f(a)=a22xa+y+2x2=0f(a) = a^2 - 2xa + y + 2x - 2 = 0
この方程式が a0a \geq 0 に少なくとも1つの解を持つための条件を考えます。
判別式 D/4=x2(y+2x2)0D/4 = x^2 - (y + 2x - 2) \geq 0 より、yx22x+2y \leq x^2 - 2x + 2
y(x1)2+1y \leq (x-1)^2 + 1
また、解の公式より、a=x±x2y2x+2a = x \pm \sqrt{x^2 - y - 2x + 2}
x2y2x+20x^2 - y - 2x + 2 \geq 0
したがって、y(x1)2+1y \leq (x-1)^2 + 1

3. 最終的な答え

求める領域 DD は、y(x1)2+1y \leq (x-1)^2 + 1 です。
これは、放物線 y=(x1)2+1y = (x-1)^2 + 1 の下側の領域を表します。

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