(1)
16は 24 であるから、第 l 群に含まれる条件は 2l−1 以下である必要がある。16=24 であるから、16は第5群以降に現れる。 数列において16が現れるのは、第5群、第6群、第7群、第8群、第9群,...である。
したがって5度目に16が現れるのは第9群である。第9群の最後の項は 28=256。 16 は第 9 群の 5 番目の項である。
第 ℓ 群の項数は ℓ なので、第 8 群までの項数の合計は ∑l=18l=28(8+1)=28⋅9=36。 したがって、16が5度目に現れるのは数列の 36+5=41 番目である。 (2)
第 ℓ 群の総和 Sℓ は、初項 1、公比 2、項数 ℓ の等比数列の和なので、 Sℓ=2−11(2ℓ−1)=2ℓ−1。 ∑l=1mSl=∑l=1m(2l−1)=∑l=1m2l−∑l=1m1=2−12(2m−1)−m=2m+1−2−m。 ∑k=150ak を計算するために、第 n 群までの項数の合計が 50 を超える最小の n を求める。 ∑l=1nl=2n(n+1)>50。 n(n+1)>100。 n=10 のとき n(n+1)=110>100。 n=9 のとき n(n+1)=90<100。 よって、第 10 群まで考慮する必要がある。
第 9 群までの項数は 29⋅10=45。第 10 群には 5 項含まれる。 ∑k=150ak=∑l=19Sl+(1+2+4+8+16)。 ∑l=19Sl=29+1−2−9=210−11=1024−11=1013。 第 10 群の最初の 5 項の和は 1+2+4+8+16=31。 ∑k=150ak=1013+31=1044。 (3)
∑k=1nak≥10000 となる最小の自然数 n を求める。 ∑l=1mSl=2m+1−m−2≥10000。 2m+1≥10002+m。 m=13 のとき 214=16384≥10002+13=10015。 m=12 のとき 213=8192<10002+12=10014。 第 13 群までの項数は 213(13+1)=213⋅14=13⋅7=91。 したがって、少なくとも 91 項必要である。
∑k=191ak=∑l=113Sl=214−2−13=16384−15=16369>10000。 第 n 項までの和が 10000 を超える最小の n を求めるために、少し項数を減らしてみる。 n=90 のとき、第 13 群の最後の項を除いた和を計算する。 90 は第 13 群の最後の項の手前なので、第 13 群の 13 番目の項は 212=4096 である。 ∑k=190ak=∑l=112Sl+(1+2+⋯+211)=∑l=112(2l−1)+(212−1) ∑l=112(2l−1)=213−2−12=8192−14=8178 ∑k=178ak=∑l=112Sl=8178<10000 ∑k=191ak=16369 n=77 までで ∑k=177ak を考えると、第11群までが完了する。 211⋅12=66 なので、第12群までを計算すると 212⋅13=78 となる。77は第12群の12個目の項の手前である。 ∑k=177ak=∑l=111Sl+(1+2+...+210)=(212−2−11)+2−11(211−1)=(4096−13)+2047−1=4083+2046=6129. 211(11+1)=66 なので、66項までは合計